あるBOX(改)

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テン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リーが急逝

2013年03月10日 | 洋楽
3月6日、速弾きギタリストの元祖テン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リーが逝去した。

享年68才。
家族によると「通常の手術の後、予期せぬ事態が起きた」との事。

1960年代終わりから70年代初旬、人気をはくした英ブルース・ロック・バンド、テン・イヤーズ・アフター。
ギタリストのアルヴィン・リーがアップテンポの曲で弾きまくる速さに注目が集まった。

1967年にアルバム・デビューした同バンドは、1969年にウッドストック・フェスティヴァルに出演。
高い評価を得た。



「I'm goin' home by helicopter」
そう言いながら現れたアルヴィンは、一気に「I'm goin' home」を弾き倒し、
会場の若者と、のちの映画「ウッドストック」を見た観衆を一気に飲み込んだ。

動く海外のミュージシャンを目にする事は本当に稀だった時代、初めて観るライブ・パフォーマンスは圧巻に告ぐ圧巻で。
サンタナ、ザ・フー、スライ、ジミヘンと並んで、強烈なインパクトを与えられた記憶があります。

1972年、1973年に来日。武道館でパフォーマンスしているが、それがライヴ・アルバムにでもなってたら、もっと人気が上がってたろうなぁ。



アルバムで聴いたテン・イヤーズ・アフターは、単なる速弾きバンドでは無く、ブルース一辺倒でもなく
ジャズテイストも消化した多様なサウンドで
その懐深さにも驚かされたものです。

ドイツのライブ番組「ビートクラブ」では、ほかのメンバーもたっぷり映っており
ボディ・アクションではギタリストよりベーシストの方が激しいじゃないか・・・と驚かされた事も懐かしい。

ご多分に漏れずグループは70年代半ばで解散したが、その後アルヴィンは「テン・イヤーズ・レイター」を結成したり、ソロ・アルバムを発表したり、テン・イヤーズ・アフターを再結成したり・・・と音楽活動を続け
2013年もジョニー・ウィンターと(!)コンサートを行う予定があったそうな。

ウッドストックでは殆どアルヴィンだけが映っていたテン・イヤーズ・アフター。
熱演終わって汗まみれになって、少しフラつきながら袖にはけてくアルヴィンには、ひと運動終わったアスリートのような爽やかさがあった。

エラの張ったゴツイ顔ながら、笑った表情はナイスガイそのモノだったな。

アルヴィン・リー氏の御冥福を心よりお祈り申し上げます。