あるBOX(改)

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「高梨康治トークライブ2」感想(4)

2014年12月18日 | 邦楽
話は和ロック・ユニット「六三四」から真面目な方向へ。

国内では知名度低かったという「六三四」だが、海外
(特に中南米)では大人気だったそうで。
ペルー、コロンビア、メキシコでは大会場でのコンサートが
行われ、「この会場でコンサートやったのはストーンズと
ボンジョビぐらい」と言われたとの事。

TVでも「六三四」のライブ告知が連日流れ、CD店では
「六三四」コーナーにコンサート告知のポスターが貼られて
いたそうな。

空港では熱烈に歓迎され、麻薬組織と政府側での攻防戦
まっ最中のコロンビアでは外出するにも軍人が警護に
付いていたとか。

「でも成田に帰ってきたら誰~もオレたちのコト
知らないんだよね♪」と皆を笑わせる高梨さん。

さすが、自称「ゆるチャラ」なナッシーだ。



そんな中でも「南米のスラムを自分の足で歩いて見てきた」という
高梨さん。
「ああいう所は山の上に行くほど貧しいんだ。お店とか遠くなるし」
「本当に何も無かった。子供は裸足で歩いていた」
「それに比べたら日本は何でもある。可能性だって」
「あそこの人たちには、それすらも無いから・・・」と真面目な顔で
話す高梨氏。

私などは、ボクシングファンとして
「ロベルト・デュランやアレクシス・アルゲリョは、中南米の
スラムから出て来た英雄なのだ!」なんて簡単に言ってるが
そこからスポーツヒーローとして巨万の富を得るのは、それこそ
天文学的な確率の結果なんだろうな・・・と思った。



熱弁を続ける高梨さん。
「だから、少しでも何かやろうと思ったら、やってみな」
「遅いって事はないし、可能性はあるから」・・・と。

会場中が勇気づけられた瞬間だった。
「俺だって音楽的な教育は全然受けてないし」
「20代の頃は全然売れないミュージシャンだったし」
・・・そんな言葉が染みる。

上から目線の説教じゃないんだよな。
ナッシーは真面目で優しいな。

私にも可能性ありますかね?そうとうイイ歳ですが・・・。