あるBOX(改)

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メリー・クリスマス

2014年12月25日 | 生活
クリスマスともなると、街中に定番曲が流れるもんで。
今年も色々と流れております。

青山純さんが亡くなったいま、山下達郎さんの「クリスマス・イヴ」を
聴くのも辛いなぁ・・・と思っていたら、結構オリジナルは流れず
外国人女性がカヴァーする曲がショッピング街で聴こえてきて、
それはそれで微妙な気分になった。

ポップな定番曲であってもリズムセクションがドッシリとボトムを
抑えているのが達郎ソングなんだよな・・・。



これから達郎が感動的な歌唱を聴かせようとする直前に叩かれる、
「ドッ・タッ・タガダン」という重いドラムの響き。

逆にこれが、同曲をただの定番ソングに収めないスケール感を醸し出している
・・・そんな気さえするのです。

そして今年はもう一曲、定番のクリスマス曲に接する事ができた。
MTVで特集された「ウィンターソング&クリスマスソング特集」で
ザ・ポーグスの「A Fairytale of New York」のビデオクリップが見れたのだ。

正式には
ザ・ポーグス&カースティ・マッコールの「Fairytale of New York」。
邦題は「ニューヨークの夢」。

白黒映像が実に良かった。そして、途中から一気に溢れるアイリッシュ・
フレーバーも。



以前、「ポーグスってバンドは、アイリッシュ旋律あるわけでもなく、
パンキッシュで好きではなかった」なんて書いちゃった私ですが、これは
とんだ不見識でありました。

音だけ聴いて「アイリッシュの曲じゃん!」
「しかも、ぶっきらぼうなボブ・ディランみたいな歌声は味ありまくりじゃん」と
同曲に惚れてしまったのです。

まぁ、元々「ニューヨークの夢」の歌詞には泣けてたのよね。

P・バラカンさんは「老夫婦が『苦労もしたが、それも思い出だ』と語りあう歌詞」・・・と仰ってるが。

和訳では、そうは感じられない。でも、和訳の方が泣けるので、そっちの方でOK!!!
以下、その和訳の書き写し。



【ニューヨークの夢(fairytale of new york)】

クリスマス・イヴだった トラ箱の中で一人のじいさんが俺に言った
もういっちょいかねえか それからじいさんは一曲歌った
<世にも稀なるウイスキー>を 俺は顔を背け、お前の事をぼんやり考えた

大穴を取ったよ 18倍もついたんだぜ 今年は俺と君の年さ 
そんな気がするんだ だからクリスマスおめでとう 
愛してるよ、君の事 ふたりの夢がかなう時が 俺には見えるんだ

酒場みたいな大きな車をみんなが持っているのね 河には黄金が流れてるのね 
でも身を切るような風が吹くのね 年取った人のいる場所じゃないわね

あなたが初めて私の手を握った時 とある寒いクリスマス・イヴに
あなたは私に約束してくれた ブロードウェイが私を待っているんだと

あなたハンサムよ 君はすてきだよ ニューヨーク・シティの女王様だ
バンドが演奏を終わると みんなはもっとやれと怒鳴っていた

シナトラがスウィングしてた 酔っ払いがみんな歌っていた
ふたりは街角でキスを交わし その晩を踊り明かした

ニューヨーク市警の合唱団が <ゴールウェイ・ベイ>を歌っていた
教会の鐘が鳴りわたっていた クリスマスを祝って

あんたは飲んだくれよ あんたなんてクズよ
お前はクスリ漬けの淫売じゃないか あのベッドの中で
注射でほとんど死んだようになってるじゃないか

あんたって最低ね あんたなんてウジムシよ 貧乏ったらしいオカマ野郎よ
クリスマスおめでとう、ケツの穴さん 私たち もうお終いね

ニューヨーク市警の合唱団が <ゴールウェイ・ベイ>を歌っていた
教会の鐘が鳴りわたっていた クリスマスを祝って

俺だって、ひとかどの人物になれたかも知れないんだ 
誰だって、そうなれたかも知れないわよ
初めてあんたに会った時に、あんたはあたしから あたしの夢をみんな奪っていったのよ
俺はおまえの夢を取っておいたのさ 俺の夢と一緒にしてね
ひとりだけの夢になんてしておけない
俺はおまえのまわりに 俺の夢を積み上げたんだよ

ニューヨーク市警の合唱団が <ゴールウェイ・ベイ>を歌っていた
教会の鐘が鳴りわたっていた クリスマスを祝って

words music by shane macgowan

・・・・メリー・クリスマス