あるBOX(改)

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「高梨康治トークライブ2」感想(6)

2014年12月20日 | 邦楽
「俺ツイ」と「セーラームーン・クリスタル」のサントラは
12月下旬で発売時期は重なってるが、ファンなら御購入に
なる事でしょう。
コストパフォーマンス面で言えば価格と質・量のバランスで
お得とも言えるCDだそうです。

10月から放送している「ログ・ホライズン(第2期)」劇伴の
話も登場。
漫画原作者から「登場人物にロックミュージシャンがいる」として
緻密な取材を受けたという高梨さん。
高梨さんがモデルとなったキャラクターもいるとか・・・。

いつの間にか壇上は再び高梨さんと腹巻猫さんの2人になり
プログラムは「質問コーナー」へ。

さすが高梨さんファン、
質問には次々と手が上がるし、マニアックだったりするし・・・。

「特撮の劇伴も手がけていらっしゃいますが・・・」
「キュアメタルナイト追加公演だけ何故チケットぴあじゃ
なくなったんですか?」
「同じ傾向の曲を求められる事にプレッシャーを感じる事は?」
「キュアメタルナイトの第二弾は?」
「前回は缶バッジでしたが、次回はTシャツを有料販売しては?」
「プログレはどうですか?」

ひとつひとつに丁寧に答えるナッシー。
いい人や・・・。



ぶっちゃけた話もあり、
「実際のところTシャツは元値が高いんだよね~」とか
笑わせてくれましたよ。

メタル系の曲を求められ続けることは、望むトコロとばかりに
「ボクはメタル一筋だから!」と高らかに宣言するナッシー。

興味深かったのは「プログレはどうよ?」の質問に対する答え。
「好きですよ。特にYESなんて熱中して聴いてました」と、
これまた堂々の受け入れ宣言。

「ヨーロッパのプログレまで聴くようになっちゃて」
「フランスのYESと言われたアトールってバンドを聴いたら
全然YESっぽくなかった(笑)」など、楽しい話も聞かせて
くれました。
※私も拍子抜けしましたよアトール。まぁ、聴き込めば
 印象変わるんでしょうけど



腹巻猫さんから
「高梨さんにとってプログレとメタルの線引はどこで?」と
尋ねられ、「一緒です。みんな一緒!」と、これまた
高らかに宣言。

クリムゾンもMETALですもんね。70年代のRED、後年のVROOOM、
そしてTHRAK。そもそも1stの「21世紀の精神異常者」の
ハードさも、あのリッチー・ブラックモアとジョン・ロードを
驚かせたというし、「太陽と戦慄」の凶暴なリズムと旋律は
メタル並みの破壊力がありましたよ。



美と荒々しさが共存するのがプログレとも言えるが、ある意味で
高梨さんの曲にも通ずるトコロがある。
イエス的な美しさも無意識のうちに滲み出ているのだ。

それっぽい事を言われて「なんか嬉しいなぁ」と笑顔の高梨さん。
シンフォニックメタルなんて言葉もあるし、プログレハードなんて
表現もあった。

境界線を引くのもナンセンス。
高梨さんのMETALは何でもありなのだ。
※そういや以前「アイリッシュメタルもやりたい」って仰ってたな。
 もっとゲイリー・ムーアに「ワイルド・フロンティア」路線を
 やって欲しかった身からすると、それを実現してくれたら嬉しい。

なんでもありな高梨さんにこそ大きな可能性が広がっている。
嬉しそうに音楽の話をする高梨さんを見て、心底そう思った。