あるBOX(改)

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「シン・ゴジラ」と「この世界の片隅に」

2017年01月11日 | アニメ・特撮
共通項は
情報量の多さ、リピーターの多さ、SNS含む口コミ。

それによって事前予想を越える興行収入を記録している。
そういや事前告知の情報量は少なかったよな。

これは「新たなパターンでの展開」とも思えるが、あくまで
結果そうなっただけで
(SNSに関しては期待があったとしても)あざとく狙った結果
では無いし、これから新規に作られる他の映画が意識的に
狙ってきたら嫌だなとも思う。



リピーターが増えた「情報量の多さ」に関しても
監督が作品に思い入れた挙句に詰め込んでしまった結果と
いえるし。

興行収入は上がって欲しいと思いつつ、観客一人から何度も
搾り取ろうなんて思ってもいないだろう。

不思議なもんです。
ネットで色んなものがタダで見れて、それが当たり前のように
思ってる我々が、「何度も金払って見に行く」のですから。

やっぱり「金払ってでも見に行く価値のあるモノ」を求めて
いるんでしょうね。



私にとって「シン・ゴジラ」と「この世界の片隅に」は
間違いなくそういう作品でした。

「マイマイ新子」も。

そうだなぁ。
「君の名は。」やっぱり見に行こうかな。

「皆がイイって言うものには『ケッ』と拒否反応起こす反面、
乗れるものには乗っとこう」という家元・談志の影響も受けて
いる私。



タレント議員ブームに乗って立候補し、受かっちゃった談志師匠。
日劇ウェスタンカーニバルをしっかり見に行った談志師匠。
そのステージではブームに飽きたミッキー・カーチスさんが
落語を一席やっていたという…。

まぁ、引きこもりに野次馬気質を与えてくれた事を、改めて感謝
したいですね。
立川談志師匠、ホント有難う御座いました。

「この世界の片隅に」、キネマ旬報ベストテン1位に!

2017年01月11日 | アニメ・特撮
2017年1月10日、キネマ旬報社は16年公開映画を対象とした、
「第90回キネマ旬報ベストテン」を発表。

邦画部門の1位に選ばれたのは、なんと「この世界の片隅に」!

アニメ作品が1位になったのは、1988年の「となりのトトロ」以来
28年ぶりとの事。
大ヒット作「君の名は。」は(新海誠監督)はベスト10圏外。

片渕須直氏は監督賞も同時受賞。
アニメーション作品の監督として初で、にわかファンの私も
この快挙には感激しきりです。



2位にランクされたのは「シン・ゴジラ」。
庵野監督は脚本賞も受賞しており、これまた嬉しい結果です。

なお、洋画部門は
クリント・イーストウッド監督が実際の飛行機事故を描いた
「ハドソン川の奇跡」が1位を獲得。

主演男優賞には
「ディストラクション・ベイビーズ」の柳楽優弥クン(26才)が
選ばれ、ドラマ「アオイホノオ」好きの私を喜ばせてくれた。

NHKでも取り上げられた「この世界の」1位獲得ニュース。
監督の受賞コメントも謙虚…。

「アニメーション作品がこのような栄えある賞に選ばれた事が
とてもうれしいです。(略)これまでに色々な方たちがアニメ
作品を作ってきた蓄積があったからだと思っています」

さらに口コミ効果の事も語り、監督賞受賞に関しては
「高畑勲さんなど、偉大な映画監督を差し置いて受賞する事に
なり、申し訳ない気持ちです」と、殊勝なご発言。



「この世界の片隅に」は、全国映画動員ランキングでも、9週
連続でTOP10入り。
上映館も増えて興行収入10億越えも報じられた。

個人賞に主演声優のんちゃんの名前は無いが、きっと皆で
獲得した作品賞だと認識されているでしょう。

「きれいごとじゃない思い」をも振り絞るように声を上げた、
その演技は素晴らしかったです。凄みさえ感じました。

監督と主演のお2人だけでなく全てが素晴らしかった。
作画、美術、声優、効果音・・・Etc. その全てが。



18才で主婦となった主人公に対し、一つしか違わない妹は、
最後まで「娘」として描かれていたと思うが、その声を演じた
潘めぐみさんにも私ゃ魅せられましたよ。

まぁ、
まだまだ「この世界の片隅に」の話題は尽きそうにないですね。