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あるBOX(改)

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野口ボクシングジム(1)

2017年03月26日 | ボクシング
ボクシング雑誌の増刊号などで日本ボクシング史を
読むと必ず登場するのが「野口ジム」。



創立は1950年。
元日本ウェルター級王者のライオン野口氏が立ち上げた。
東京・目黒のジムには、「親分・進氏」を慕って多くの
弟子が集まったという。



現会長は、創始者の孫にあたる野口まさる氏(3代目)。
ジムも北千住ビルの1階に移っている。

雰囲気もヒップホップ調に一転。
米国のジムみたいだ。

トイレには90年代以降の海外試合の切り抜きが貼られ、
最近のR&BアルバムからJBのアポロLIVEのレコード・
ジャケットが飾られていましたよ。



世界王者の輩出こそないが、協栄ジム初代会長の金平
正紀氏や三迫ジム初代会長の三迫仁志氏ら後のプロ・
ボクシング界の大物が現役選手時代に所属した事でも
知られる。

三迫氏は選手としても東洋フライ級王者として活躍。
白井義男が失った世界タイトルを日本に奪還すべく、
進会長とともに一途に王者を追ったという。
※そして辣腕マネに苦渋を飲まされた挙句引退…



進氏の次男・恭氏は日本フライ級王者となり、親子
2代の日本王者を達成。

厳しかった進氏だが、これには歓喜。病床の身で
ありながら禁止されていた酒を飲み、それが原因で
亡くなってしまったと言われている。

創始者の長男である野口修氏はキックボクシングの開祖。
「目黒ジム」を興してスーパースターの沢村忠を育て、
大ブームの立役者となった。



野口ジムの2代目は恭氏が引継ぎ、人気選手の龍反町を
育て、東洋ウェルター級王者に就かせた。
反町は輪島功一の世界Jミドル級王座に挑み、ラスベガス
ではカルロス・パロミノの世界ウェルター級王座にも挑戦。

「ホラ吹き」で人気を得た柏葉守人も東洋Jライト級王座を
奪取。ベン・ビラフロアやリカルド・アルレドンドの世界
タイトルにも挑戦。

特に柏葉vsアルレドンドは、世界ヘビー級王者ジョージ・
フォアマンの初防衛戦と一緒に行なわれ、我が国初のダブル
タイトルマッチとして歴史に残る興行となった。