都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

巴川製紙所 清水事業所

2021-08-31 | 静岡県  
巴川製紙所 清水事業所
所在地:静岡市清水区入江1-3
建設年:大正〜戦前?
解体年:2002〜07?
Photo 1995.5.7

 巴川製紙所は1914(大正3)年にこの場所で創設された会社。建物が創設当初からのものかは分からないが、戦後すぐの頃の航空写真にこの建物と思われるものが既に写っているので、戦前の建物だったのではないかと思う。

 手前の水面は巴川で、手前から奥へ向かって流れている。河口に近い下流域なので流れは緩やか。左端の橋は1929(昭和4)年架橋の柳橋で、恐らくRC造の桁橋。その奥に東海道線の緑色のトラス橋が重なって見えている。

 建物は東西に長い平屋で、中央と両端は少し背が高く2階建てだった。写真では分からないが、中央部の2階上の壁面には「巴」の字を○で囲んだマークが掲げられている。工場建築なので装飾はほとんどないが、長い壁面に丸柱が並ぶ姿だったようだ。

 同社のWebsiteを見たところ、耐震性の調査を2002年から始め、耐震補強などのため2007年までに古い建物の除却や建て替えを行ったようだ。従って、この写真の数年後に工場建物は現在のものに建て替えられたらしい。

会社沿革 | TOMOEGAWA
巴川製紙所 - Wikipedia

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#失われた建物 静岡県  #工場  #海・川・池  #橋 

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