都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

天安門広場 夜景

1995-09-04 | 中国   

 夜9時ごろになってから天安門広場の夜景を見に外出。最初はホテル前でタクシーを拾おうと考えたが、歩いてホテルそばの夜店を見に行く。ただ、店が3軒しかなかったので、交差点でタクシーを拾ってやはり直接天安門広場へ向かうことにする。しかし警察の規制が厳しくタクシーを止められず、やむなくホテル前に戻る。ホテルでもタクシーはなく、結局少し歩いた道端でタクシーを捕まえる。天安門前広場まで約10分、10.4元。

 21時30分ごろ 広場の南端に到着。


 天安門広場、右は中国銭幣博物館

 この頃の中国では、建物の輪郭を縁取った照明デザインが多かった。


 天安門広場・人民英雄紀年碑

 広場北側の道路周辺で石畳の上に座り込んで景色を眺める。


 天安門広場・毛主席記念堂


 天安門広場、奥は天安門

 周辺の建物は広場の投光器に照らされて夜空に浮かび上がっているが、広場の照明がやたらに明るく野球場の照明のようで、建物が美しくよく見えるという感じにはどうもなりにくいのだった。この6年前に天安門事件があったので、警備のため暗がりができないようにしていたのかもしれない。


 天安門広場・人民大会堂


 天安門広場・天安門


 昼間は観光客も多いが、やはり夜は少ない。近年(2015年以降)は夜間は入れなくなっているようだ。

 22時 広場周辺の建物の照明や電飾が次々と消えてしまい、広場も暗くなってしまう。


 西長安街付近の食堂


 西長安街付近の露店

 ぶらぶら歩いて帰る途中、横丁に店が数軒出ているのを見つけ、少し眺める。


 露店で果物を買う

 22時50分 民族飯店に帰着。

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中国都市計画学会訪問

1995-09-04 | 中国   

16:00〜17:00 中国都市計画研究所内の中国都市計画学会を訪問。
 学会の状況、運営等についてお話を伺う。
 中国都市計画学会は、以前は建築学会の一つの委員会で、学会として発足したのは1992年のことという。
 500人程度の会員入会資格は結構厳しいらしい。北京在住の人が多く、地方の人は各種の学会の個人会員になり、団体として中国都市計画学会に入っているという。
 中国都市計画学会には下部組織として29の地方組織があり、他にもコンサルタントなどの団体会員がいる。学生会員はないが、青年委員会を作りその中に学生枠を作ってもいるらしい。維持費は学会誌の売上広告による収入で大半を賄っている。それと会社の寄付。
 学会は建設部民生部の承認を受けて成立している。民生部は総理府自治省行政区域の設定。その後、学会運営のシステム等についてお話を聞く。1/3は女性会員で、中国女性都市計画士懇親会というのがあるという。

 学会の訪問を終えて外へ出ると、ちょうど退勤時間で多くの自転車が走っていた。ただこのような風景は最近は減っているかもしれない。その後、中国でも自動車やバイクの利用が増え、昔よく言われていたような銀輪の波の風景は少なくなっていったようだ。

 私たちは団体でチャーターしたマイクロバスに乗っていたので、車窓に自転車の大群?が見えると、つい撮ってしまうのだった。


 高層集合住宅

 さすがに写真の建物にはエレベーターがあるだろうが、中国では6階建てまではエレベーターを設置しなくてもよいそうで、日本ではちょっと考えられない集合住宅も多いようだ。


 幹線道路も自転車がひっきりなしに通る。

17:30 復興門外大街のレストランにて懇親夕食会。昼に続いて夕食も北京ダック(バイキング形式)だった。

19:00 レストラン前で解散。夜景を見ながら歩いてホテルへ戻る。


 中国はこの頃まではネオンサイン広告が多かった。大型のビルに大きな広告が付く様子が印象的。


 復興門外大街夕景


 中国広播芸術団?

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四合院住居のある街

1995-09-04 | 中国   

14:40〜15:20 東門東側の四合院住居の住宅地を少し見る。


 幹線道路のなかには、歩道が広く街路樹も多い道も。


 四合院住居のある街並み


 門が開いていたので四合院住居の敷地内に少し入ってみる。


 エリア内は車もあまり通らず静か。ところどころのベンチにオバサンがいて、よそ者の進入をチェックしているようだった。


 四合院住居。門には装飾が華やかに施されている。


 わき道は狭く、舗装は石敷き。煉瓦積みの家屋が建ち並ぶ。


 表通り。バス停周辺には雑貨屋やキオスク的な店、公衆電話のある店などが並ぶ。1995年当時はまだ携帯もなく、ボックスの公衆電話より、店先に置かれた公衆電話が多かった。通話時間に応じてお店の人にお金を払う方式だったのだろうか。


 リヤカーにパラソルを差し掛けて雑誌を売る女性。

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景山公園

1995-09-04 | 中国   


 電気店


 幹線道路を走る自転車

13:30〜14:40 景山公園見学。


 公園入口

 景山は、紫禁城が造られたときに堀を掘った残土を積み上げて造られた築山。紫禁城(故宮)の北側にあり、故宮を望む眺望スポットになっている。


 園内の丘へ階段を上っていく


 丘の上の東屋


 東屋から故宮を望む


 東屋から故宮(北東部)


 公園中央の展望楼閣へと上る


 公園内中央の丘から故宮

 北京市の都市軸とも言える景色を見る。日本ではあまり見られない景観。都市軸に対する強い意識が感じられる。グリッド状の街並みなので、なおさらそれが都市の中で明確になっている。パリなどの一本軸とも異なり、周辺も統一された強烈なものだった。


 景山公園は中国の人も行きたい場所


 記念写真をたくさん撮っていた


 景山公園から北海公園・白塔


 景山公園から中海方面


 景山公園から北方、地安門大街、鼓楼


 東屋


 丘からまた下界へ下る


 公園周囲の塀


 公園南側正面から、楼門と丘の上の楼閣

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北京市都市計画学会訪問

1995-09-04 | 中国   

9:00 北京市都市計画学会を訪問
 東安閑?というところにあるオフィスで北京市都市計画学会代表の方などと懇談し、北京市の現況と都市計画の概要、問題点について伺う。
 部屋には北京市の都市計画図が貼ってあり、スライド式で引っ張り出すと別の図も見られる。以下は、北京市都市計画学会の方による説明。


 北京市都市計画学会にて


 北京市150km圏の図で、北京の北西・北東、60〜70km付近のダムから水を得、二つの川の間にあるのが北京市だという。北京市内は海抜50m程度。南部は比較的平坦で、周囲の山には標高1,200m程度のものもある。

 ニュータウンが14、普通の街が140、衛星都市も10〜30万人規模のものがいくつかあるという。農民の流入も多い。万里の長城のある八達嶺方面は、沿道も賑わっているという。郊外との間はバイパス道路で繋げている。中心都市から郊外へは高速道路を全て造る予定。環状道路も10km、30km、60kmエリアで造り始めている。

 郊外の森林等は自然環境保護地区とされ、10カ所程度ある。市内にも点々と保存地区がある。また、北京市は首都として800年の歴史があり、中国の歴史文化都市に指定されている。城壁は最近は取り壊され、今は高速道路とされている。1945年の建国当時は、城壁の外にはほとんど建物はなかったが、その後、都市計画方針が考えられ、昔の旧市街地のグリッドを拡大継承することが考えられている。ただし周囲は放射道路にしている。

 北京から南東への道は天津に至り、その先まで続き、京津道特別地区になっている。北東は空港に繋がる道。南西への道は香港、広州へ至る道である。

 全体計画は分散集団式と言われている。中心区は300km2、周囲にはグリーンベルト、その外側に10ヶ所のベッドタウンが計画されている。鉄道は将来的には東西南北、4つのターミナルを作るという。外側には環状鉄道が走り、上海へは新幹線を作る予定。さらに南東にはコンピューター等の工業開発地区を作るという。

 北京の都市計画区域は1,040km2。北京市は政治・文化の中心であるだけでなく、経済的中心地でもある。しかし市内の重工業等は外へ徐々に移転していく予定。騒音や汚染が少なく、水電力を大量には使わず、生産性の良い工場を内部に入れる。土地利用は重要なことである。人口が多い一方で利用可能な土地はそれほど多くない。北京市域の人口は農業等の18区県を合わせると1,000万人。現在、市区の人口は500万人で、最大でも600万以内に規制する方針で、周辺からの流入規制を厳しくしている。また、北京でも高齢化は進んでいる。

 タクシーは約6万台。自動車は90年代に入って相当増えている。大気汚染、渋滞問題が深刻。第2環状道路はメインと側道で二重になっている。この道は昔の城壁の跡を活用しているが、ところどころには城門が残り、濠も一部残されている。この第2環状道路内は、面積63km2、人口174万人、オフィスの床面積は3,000万m2。

 職住近接が政策的に行われているので、日本のような遠距離通勤はあまりない。従って、昼間・夜間人口の差はあまりない。土地が国家所有なので道路などは通しやすい。土地収用はかなり強制的に可能である。1年で1,300万m2の床面積の建設が行われている。半分以上が住宅で、200ヶ所程度の住宅建設を国が同時に行っている。インフラサービス施設の建設も同時に行っている。

 市区内では高さ制限がある。故宮の周囲では6m以内。外側に向かって、6、9、12mと徐々に高くなっていく。第2環状道路の外では20m以上の高さ、第3環状道路の外では60m以上の超高層も建設可能。景観として高層と低層を組み合わせてリズムを作ることを考えている。

 高層はオフィスが多く、住宅は5、6階が多い。1階の階高は約2.7m、6階で約18m。6階建てまではエレベーターなしでも良い。日当たりはやはり結構気になる。人口密度は、600〜800人/ha である。1人あたり1m2の緑地を確保しようと考えており、緑の確保のために9階建てを進める案もある。そうする方がエレベーター付きになって良い面もある。現在、ほとんどの住宅は18階建て以下。住宅は50〜60m2。目標としては1人あたり18m2にするつもりだが、会社や所属によって異なり、5m2以下の人もいたりするから、その解決が先である。現在はほとんどの人が借家で、国か会社から家を借りている。長く住んでいると国から安く買うことができるが、買ってから5年以内は売ったり貸したりしてはいけない。

 新しい建物はほとんどが水洗トイレである。古い建物の中にはそうでないものもあるが、改善が進んでいる。日本の保存地区での改造(水洗化など)も参考にしている。故宮周辺など、密集地では一部住民を移転させて人口を減らしてから改造を行ったりしている。景観を守りながら住環境を向上させることが課題。ヨーロッパ式の現代的都市にするつもりはない。北京らしさを守り、特徴を持つべきだと考えている。

 故宮前には軸線があるが、これを南北にも伸ばしていくつもりである。大規模な建物の設計を審査する際には、伝統、多民族、時代の特徴、新しさを考慮する。北京市では147の建物についてアンケート調査を行った。認められているのは50程度である。

 民族文化宮は最も評判が良い。2番目は国会議事堂、3番目は天安門前の人民大会堂、4番目は五輪ホテル、5番目は毛沢東記念館、6番は昔の四合院を改造したもの、7番は中国美術館、8番が大観園。

 ゴミ処理は、いちど市内の集積場へ集めそれを郊外の処理場へ持っていく。やはりゴミ処理は問題になっている。



 北京市都市計画学会から


 北京市都市計画学会そばのアパートメント


11:10 マイクロバスで、第2環状線(長さ28km)を左回りに一周しながら街の説明を受ける。この道が旧市街と新市街の境なので、道の左右の景色が全く異なる。


 第2環状線から旧市街を囲む濠


 第2環状線

12:00〜13:10 市街西側の住宅街の中にあるレストランで懇親昼食会(北京ダック)。

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北京 第1日

1995-09-04 | 中国   

9月4日(月)北京 曇のち晴れ


 民族飯店から


 民族飯店室内


 民族飯店


 民族飯店前の道


 民族飯店前の道


 連接バス

8:30 マイクロバスで出かける。街なかはやはり自転車が多い。路上の露店、古い建物も多い。話に聞いていたとおりの光景の連続にやはり軽くショックを受ける。本当はバスに乗らずに歩いてあちこち見たいところ。


 民族文化宮

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東京→北京

1995-09-03 | 中国   

9月3日(日)東京→北京 曇

15:00 成田空港第一ターミナル
17:50 UA803便離陸
20:40 北京首都空港に着陸(日本時間21:40、時差−1h)
21:00 バスでホテルへ向かう


 市内の高層ホテル


 北京飯店新館


 北京飯店

22:20 民族飯店に到着
23:00頃 ホテル近くの食堂へ


 まちなかの食堂

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1995年度 早稲田大学 戸沼研究室 中国視察旅行 行程

1995-09-03 | 中国   

 早大の都市計画研究室に在籍していた時期、研究室ではたびたび海外の都市へ研修視察旅行を行っていた。1995年秋は中国に行き、北京、東北部の長春、哈爾浜、また南部の杭州、紹興、上海といった都市を訪れた。

1995.9.3〜9.19

9月 3日 (日)東京 → 北京
9月 4日 (月)北京
9月 8日 (火)北京 → 長春
9月 6日 (水)長春
9月 7日 (木)長春
9月 8日 (金)長春 → 哈爾浜(ハルビン)
9月 9日 (土)哈爾浜
9月10日(日)哈爾浜
9月11日(月)哈爾浜 → 北京
9月12日(火)北京
9月13日(水)北京 → 杭州
9月14日(木)杭州 → 紹興
9月15日(金)紹興
9月16日(土)紹興 → 上海
9月17日(日)上海
9月18日(月)上海
9月19日(火)北京 → 東京
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