都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

2024年8月 記事一覧

2024-08-31 | 記事一覧 

08/03 旧東京市営真砂町住宅・山口邸
08/06 金子書店
08/09 旧桜湯

Tokyo Lost Architecture   ブログ内タグ一覧 

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旧桜湯

2024-08-09 | 品川区  
旧桜湯/酒処写楽(西側)、エイコー仏壇(東側)
所在地:品川区 南品川4-2-12
構造・階数:木・2
建設年:戦後まもなく?
解体年:2011(平成23).6
備考 :創業は戦前。1960年代頃に廃業
Photo 2006.9.17

 ゼームス坂を下って、第一京浜に出る手前にあった建物。撮影時は居酒屋と仏壇屋になっていたが、元は銭湯だったのではないかと直感したもの。

 少し前の住宅地図を見れば、銭湯の名前もわかるだろうと思ったが、ゼンリンの住宅地図1973年版(品川区で最も古いもの)ではわからず。かなり昔に廃業して転用されていたらしい。

 戦後まもなくの火災保険特殊地図でようやく桜湯という銭湯だったことが判明。戦前版にも同名の銭湯「櫻湯」として掲載されており、かなり古い銭湯だったことがわかった。


 Photo 2011.5.22

 ただ、この場所は第二次大戦中には建物疎開が行われた場所のようだ。だとすると戦時中いちど解体されて、戦後まもなくに建て直して再開したということになる。古い銭湯のようなすごく立派な宮造りではなかったというのはその辺のためだろうか。

 しかし、廃業したあと40年ほどに渡って使われ続けていたというのはちょっと興味深い。使おうという意思があれば、どんな建物でもなんとか使い回せるということなのかもしれない。

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#失われた建物 品川区  #銭湯  ブログ内タグ一覧
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金子書店

2024-08-06 | 文京区  
金子書店
所在地 :文京区 本郷6-2-6
構造・階数:木・2
建設年代:明治〜大正?
解体年代:1998〜99(平成10〜11)
Photo 1995.5.14

 トタン看板に店の名前が大書してあるのが印象的だった古書店。そちらに気をとられて全景は撮り忘れてしまった。下記リンク先「ぼくの近代建築コレクション」には出桁造り町屋の全景写真が掲載されている。

 界隈は第二次大戦では空襲の被害に遭わなかった地域で、今も古い建物が所々に残っている。出桁造りのこの建物も明治・大正期に建てられたものだったのかもしれない。

井上書店、金子書店/本郷6丁目 - ぼくの近代建築コレクション

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#失われた建物 文京区  #出桁造り  ブログ内タグ一覧
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旧東京市営真砂町住宅・Y邸

2024-08-03 | 文京区  
旧東京市営真砂町住宅・Y邸
所在地:文京区 本郷4-21-5
構造・階数:木・2
建設年:1923(大正12)
解体年:2022(令和4)
Photo 2014.7.15

 本郷4丁目のこの界隈は江戸期には松平右京亮の中屋敷だった場所。大正期、東京市内の住宅不足を受けて、この一帯には東京市によって1923〜25(大正12〜14)に多くの市営住宅(46棟、75戸)が建てられた。また単身男性向け共同住宅(清和寮、RC造4F、144室)も1930(昭和5)年に建てられた。

 平成の初め頃までは清和寮もあり、当初の市営住宅もいくつか残っていたようだが、私が東京の街を見て歩くようになった90年代後半には、それらはほとんどなくなっており、それとわかるものは3棟ほどになっていた。


 Photo 2014.7.15

 この家は菊坂の谷から南へ丘を上る坂の途中左側にあったもの。ギャンブル屋根とドーマー窓が印象的。妻側など2階壁面はモルタルで、柱を装飾的に見せていた。2階の窓などはアルミサッシに替えられていたが、玄関は木製枠のものが残されていた。


 Photo 2019.7.8

 玄関扉は幅広の観音開きでサイド部にも蝶番があり、さらに広く開けることができる仕様だったらしい。大型の家具の搬入を想定したのだろうか。現在も残る他の一軒は、玄関まわりが改装されており、他の家もそうだったのかどうかは不明。

 下記リンク先「ぼくの近代建築コレクション」の記事では、同様の家屋が建ち並んでいる様子を見ることができる。かつては、このような独特で東京中心部では珍しい街並みだったようだ。この家がなくなったので、現在も残っている真砂町住宅の建物はおそらく一軒だけである。

東京市営真砂町住宅(2)/文京区本郷4丁目 - ぼくの近代建築コレクション
旧東京市営真砂町住宅(東京都文京区): 日常旅行日記
旧町名 本郷區眞砂町 - 歩・探・見・感
旧東京市営真砂町住宅 : レトロな建物を訪ねて

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#失われた建物 文京区  #戸建て住宅  #洋館・洋風住宅 
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