駿河銀行 静岡支店
所在地:静岡市葵区七間町6-1
構造・階数:RC・3F
解体年:1997(平成9)
Photo 1989.3.28
ネットで検索しただけなので、いつ頃まであったのか分からない。少なくとも1996年までは記述があるので、その頃まではあったようだ。その後、2007年4月時点ではグラッチェガーデンズという店が同所にあるので、遅くとも2006年頃までには店舗が閉鎖され、建物も解体されたのだろう。
夕方に撮影したため建物が赤みがかっているが、実際はグレーの石板が張られた地味な建物。静岡銀行本店のような装飾はなかったが、両替町通りと七間町通りの交差点に面した角地に建ち、角柱が壁面に並ぶ姿はやはり銀行建築らしいものだった。同所には今、ガストが建っているが、昔の写真と比較すると軽い。
2019.2.18追記
ゼンリンの住宅地図で調べてみたところ、1997年版までは銀行が記載されていたが、1998年版以降は同所は空白になっている。従って1997年中に建物は解体されたようだ。
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#失われた建物 静岡県 #近代建築 #銀行・保険
博報堂旧本社ビル
所在地:千代田区神田錦町3-22
建設年:1930(昭和5)
構造 :RC
階数 :3F+塔屋
設計 :岡田信一郎
備考 :2009.10~解体
Photo 2005.3.25
印象的な塔屋と付け柱のファサードを持った昭和初期の様式建築。後方に近代的なビルが接続されていて、オフィスとしては主にそちらが使われていたようだったが、一昨年まではクラシックな外観を見せていた。しかし耐震性が不足しており、補強に費用が多く掛かるということで、残念ながら解体された。
華やかな塔屋のデザイン Photo 2005.3.25
独特な柱頭を持つ付け柱 Photo 2005.3.25
正面入口付近のファサード Photo 1998.10.31
改めて見てみると、細部のデザインが凝っていておもしろい。しかし一方で、引きで見てみると、塔屋の下部や付け柱のある壁面の両外側の壁面、そして側面などは、意外にのっぺりしていて装飾があまりない。壁面位置も付け柱の部分より道路側に出ているため、その部分のヴォリューム感が妙に出て、なんとなく重い印象に見えてくる。な~んか不思議な印象の建物だった。
西側側面はパネル外壁で覆われて、後方のビルと一体的になっていた。
Photo 2005.3.25
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 千代田区 #近代建築 #オフィス #塔 #岡田信一郎
読売新聞本社
所在地:千代田区大手町1-7
建設年:1971(昭和46)
構造 :SRC
階数 :10F+塔屋+B5F
備考 :2011解体
Photo 2010.9.29
夕暮れ時に写真を撮ると、屋上のマークとコーナー部に社名が光っているのが目立つ。昼間の写真も撮りたくなって、後日、改めて見に行くことにした。
Photo 2011.1.9
ところが、年が明けてから改めて訪れたら、既に下層部が覆われて解体が始まっていた。おまけに日陰部分と日向部分のコントラストが激しい。
Photo 2011.1.9
西北側角はローマ字でYOMIURI。西南側角は漢字で読売新聞社。
Photo 2011.1.9
南面は1・2階吹き抜けの歩廊になっている。石造建築のような連続アーチではなく、柱梁が十字型に繋がっているようなデザイン。柱と梁を曲線でつなぐデザインは、最近の建物にはあまり見かけない気がする。昭和40年代頃のオフィスビルで時々見かける形だ。
この建物の場合、この曲線部分があるのとないのでは、かなり印象が異なる。ここに曲線がないと全体に直線的で硬い印象になるだろう。モダンな外観だが、冷たくならず、ちょっとだけおしゃれ感のあるデザインになっている。
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 千代田区 #高層ビル #オフィス #モダニズム
清香堂額縁店
所在地:中野区新井1-23
構造・階数:木・2F
解体時期:2011(平成23).4
Photo 2005.11.3
銅板張り看板建築。最期の頃は、額縁が乱雑にうずたかく積まれた状態になっていて、とても額縁を選び出すことなどできるような雰囲気にはなっていなかったので、先行きを懸念していたのだが、やはりというかなんというか。ある日通りかかったら、既に完全に更地になっていた。
薬師銀座は古くからのお店もある門前の商店街だが、古い建物は徐々に減っている。二軒左側にも銅板張りのたばこ屋があったが、そちらは数年前に建て替えられており、残っているのは、モルタル看板建築が数棟といったところ。
2022.12.30追記
銅板張りの看板建築なので戦前期のものではないかと思われるが、火災保険特殊地図は戦前・戦後ともに版がなく不明。1958(昭和33)年の「東京都全住宅案内地図帳」には清香堂の名が記載されており、かなり古くから営業していた店だったことは明らか。
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中野区 #商業系
#看板建築 #銅板張り看板建築
中野新井二郵便局
中野新井二郵便局
所在地:中野区新井2-46
構造・階数:木造・2F
建設年代:1958(昭和33)より前
解体年代:2004(平成16)頃
Photo 2000.4.19
早稲田通り沿いの野方警察署近くに建っていた小さな郵便局。局長さんの家も兼ねたものだったのだろうか。数年前に解体されて、郵便局もなくなってしまったようだ。
右隣と後方に見えているのはNTT野方ビルの建物。
2023.1.8追記
建設年代不明だが、1958年発行の「東京都全住宅案内図帳」に「野方町郵便局」として記載されているので、それ以前のものだろう。1968年発行の「東京都全住宅案内地図帳」には「中野野方町郵便局」として記載されている。1976年発行のゼンリンの住宅地図では「中野新井二郵便局」となっており、1966年に一帯が新井二丁目になったことに伴い名称変更したようだ。
2003年発行の住宅地図には載っているが、2009年12月のGoogle ストリートビューで既に建て替えられている。
下記ページに「2004/03/27、一時閉鎖」「2006/02/15、中野四丁目3-1へ移転し、中野サンクォーレ内郵便局に改称・再開」とある。2004年時点でこの局舎は使われなくなり、恐らくその後しばらくのうちに建て替えられ、郵便局ではなく個人住宅になったようだ。
【閉鎖郵便局】旧・中野新井二郵便局 | ポストマップ
古い建物と街並みをもとめて: 中野の郵便局
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中野区 #郵便局 #近代建築
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