都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

RICOH R10

2017-04-18 | 写真・カメラ
Photo 2009.02.18 15:13
Camera:Ricoh R10(2008.9発売、2008.12購入〜)
Shutter Speed:1/250 sec
F-number:3.3
ISO:100
Focal Length:5.00mm(35mmフィルムカメラで28mm相当)
RICOH R10

 物欲が刺激されると、その欲求にはなかなか抗しがたい。

 2007年秋にデジタル一眼のPentax K100Dを買って、さぁこれから街の写真をきれいな画質で撮り直そうと思った。デジタル一眼を買ったんだから、もう打ち止めだと思った。だが、重さ800g以上になるデジイチを持って半日歩いていると、まちあるきが次第に嫌になってしまう。地図やノートなども持ち歩くので、カメラが重いのはしんどい。そんなわけで、そこそこ思い通りに撮れるのなら、デジタル一眼じゃなくても良いんじゃないの?、と次第に思い始めた。

 そこで以前から使っているRICOHのCaplio GX8を再度引っ張り出してみた。これが案外良い、というか全然ラク。
 でも、曇天や夕暮れ時にカラーバランスがかなり敏感に振れてしまうのがどうも気になる機種で、ちょっとそのへんが使いづらい。またダイナミックレンジが狭いので、路地で建物を撮ろうとすると、かなりマイナス補正しても空が白トビしてしまうことがしばしばある。それから、やや古い機種なので手ブレ補正が無く、失敗写真が多いのも痛い。画像処理エンジンも少し前のものなので、手ブレを無くそうとして高感度にすると、ノイズが非常に多くなるのも残念だった。
 ただ、RICOHのカメラ造りはオーソドックスで、変なコトをしていないので気に入ってはいた。

 で、そうこうする内に、またまた先輩が、RICOH R10を購入。私は最初は全く関心がなかったのだが、見せて貰うと、GX8よりも更に小振りで軽く、その割には画質も良さげで、背面の液晶画面も大きくきれい。手ぶれ補正も付いている。
 あれ、いつのまにかいろいろな点がかなり良くなってるんだなぁ。なんだなんだ?、もしかすると、ちょっとした調査には下手するとこれで十分なんじゃないのか?

 そうなると心の中に、欲しいなぁという気分が高まってしまう。しょっちゅうカメラを買ってるみたいで、そういうのは嫌なんだけどなぁと思いつつも、ヨドバシカメラなどでチェック。
 件の先輩は、比較的早い時期に買ったので4万以上で購入していた。でも最近、デジカメの値段は3ヶ月もするとどんどん下がる。だとすると4万以上で買うのはちょっと嫌だなぁと、しばらく様子見モード。

 そうこうするうち、忙しかったり風邪を引いたりして、カメラ購入どころではなくなり、あっという間に発売から3ヶ月がたち、2008年の12月になった。ヨドバシではまだ¥38,800だったが、大学のそばのカメラ屋さんでは税込¥28,400になり、かなりお買い得感が増していた。そんなわけで、結局、件の先輩と同じものを私も購入。以後、最近まで1年半あまり、結局ほぼメインで使っていた。

 しかしまた状況は変化し、悩み始めてしまうのだった。新製品は物欲を刺激する。気が付くと「価格.com」を覗いている自分がいた。良くないことだ・・・。

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RICOH CX5

2017-03-18 | 写真・カメラ
文京区春日2丁目にて、丸ノ内線
Camera:Ricoh CX5(2011.2発売、2011.11購入〜2016.6)
Photo 2016.4.20 15:11
Shutter Speed:1/540 sec
F-number:8.7
ISO:400
Focal Length:8.7mm(35mmフィルムカメラで約50mm相当)
Ricoh - CX5 / RICOHブランド デジタルカメラ生産終了製品 | RICOH IMAGING

 2011年秋に、ROCOHのCX3を食堂の床に落としてお釈迦にしてしまったため、当時販売されていた後継機、CX5を購入した。このCX5は4年半ほど使い、かなりの枚数を撮ることになった。

 同じリコーのコンパクトデジタルカメラでも、次第に性能が上がっており、画素数や倍率はもちろん、解像度や感度など、画質面も年々良くなっていた。そう考えると、新しいもの、新しいものへと買い換えていけば良いのだろうが、個人的にはCX5でそれなりに満足してしまったため、途中、修理に出したりもしながら意外に長く使ったのだった。

 2014年に、小雨の降る湿度の高い屋外環境下で使っていたところ、電源が入らなくなった。この時は気に入った後継機が出ていなかったこともあり修理に出した。

 その後も、まちあるきのお伴としてずっと使っていたのだが、2016年の6月に駒込富士神社の境内で落としてしまい、鏡胴の出し入れができなくなってしまった。この頃、後継のCX6が販売されてはいたものの、それまでのペースで改良された新製品は既に無くなっていた。そんなこともあって、遂にリコーのコンパクトデジカメシリーズを使うのを止めて、他社製のものに乗り換えたのだった。

大村邸
所在地:静岡市葵区平野
Camera:Ricoh CX5
Photo 2016.1.5 15:15
Shutter Speed:1/540 sec
F-number:4.0
ISO:100
Focal Length:6.1mm(35mmフィルムカメラで約35mm相当)
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RICOH CX3

2017-02-07 | 写真・カメラ
Photo 2010.8.28 17:22
Camera:Ricoh CX3(2010.2発売、2010.8購入)
Shutter Speed:1/104 sec
F-number:4.8
ISO:80
Focal Length:18.30mm(35mmフィルムカメラで105mm相当)
RicohRICOH CX3

 RICOHのR10は1年半ほど使っていた。コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)はポケットに入るのでなにかと便利。スナップ的に撮ることが多いので、R10は結構重宝していた。

 リコーのコンデジには、早い時期から35mmフィルム換算で28mm相当の広角があった。それなので、Caplio G4 Wideを使って以来、GX8R10と3台続けてリコーのコンデジを使っていた。使い方やクセもある程度知っていたので、R10でそこそこ満足していたのだが、2010年2月にCX3が発売され、新製品はやはりそれなりに進化していて、画像サンプルや、購入者が撮った写真などが、以前のよりかなりよい感じに思えた。で、そうこうする内に、次第に欲しくなってしまい、2010年夏に購入した次第。

 この頃、コンデジの製品開発サイクルは非常に速かった。リコーのスタンダード機種だけでもほぼ半年毎に新製品が出てくる。そしてそのたびに少しずつ画質や使い勝手が進化してくる。そろそろ一定水準の性能になって成熟するのではないかとは思うが、それまではしばらく買い換えずにいると、状況がかなり変わってしまう。

 新しもの好きというわけではないのだが、画質面がどうも気になって、結局、更に新しいCX4が出る頃になって、型落ち寸前のCX3を購入。なんとなく、これで満足。たぶんこれで当分の間は買い換えないんじゃないかと思う。

 実はCX3に備わっているズームマクロ機能を使うと、リバーサルフィルムで撮ったスライドの簡易デジタル化もできる。最近のスキャナーならフィルムスキャンができるので、そちらを使う方が良いかもしれないが、マウント済みのリバーサルフィルムはそのままではスキャンできないことがある。また、フィルムスキャナーはスピードが非常に遅い場合もある。ちょっとデジタル化したいという場合には、デジカメで接写するのが実は簡単だ。

 実際の作業は、CX3のズームマクロ機能を用いて、スライドビューワー上に載せたスライドを接写して、後からフォトショップなどでトリミングをするだけ。カメラとスライドを平行に保ち、ゆがみを極力抑えることが必要なので、効率的に作業を行うためには三脚やスタンドを使うと良いが、ちょっとしたものなら手持ち撮影でもできる。

 少し試した感触では、解像度を上げようとしてカメラを近づけると、周辺部でピントが合わなくなるので、やや望遠ぎみにして画面中央でフィルムを捉えるのが良いようだ。このため、最大でも2,000×1,500ピクセル(300万画素)程度になってしまうが、それでもよければ速く作業ができる。

 さて、1年ほどまちあるきのお伴としてかなり使っていたCX3だったが、2011年秋のスリバチフィールドワークの昼食時に、食堂で床に落としてしまい、レンズの出し入れができなくなってしまい、お釈迦になってしまった。修理もできたのだが、レンズユニットを丸ごと交換するやり方で、¥15,000-と見積もられた。その頃、次の次の後継機であるCX5が¥18,500-で売られていたため、CX3の方は修理を放棄して、サービスセンターで処分を依頼してしまったのだった。

新宿にて - 都市徘徊blog
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Canon Powershot S10

2017-01-17 | 写真・カメラ

 初めて買ったデジタルカメラ。今、考えてみると、いろいろな面で旧式だったのだなと思う。
 大学で助手をやっていた時だったので、都市景観調査用に研究費を使って購入した。でなければ、当時9万円程度したコンパクトカメラなどは買う気になれなかった。だが、研究調査報告書の作成には、デジカメはパソコンとの親和性が高く非常に便利で、この頃から急速に利用が拡大していたものだった

Canon Powershot S10(1999発売 2000.2購入)
キヤノンカメラミュージアムPowershot S10

 景観調査的には例えば、写真の中に緑が占める率を調べる緑視率調査をする時に、街路樹や公園の緑を画面上で選択してピクセル数をカウントすれば、総ピクセル数に占める率を簡単に計算できるわけで、それまでよりも正確にかつ大量に調査することが可能になった。そういうことが高額な研究機械を使わなくても、市販のデジカメでできるようになったというのが素晴らしいなぁとつくづく思ったものだ。

 ただ昔のコンパクトデジカメには、今のものに較べると、かなり劣る点もやはり少なからず存在していた。

・コンパクトカメラにしては重い。バッテリーを除くと270gだが、バッテリーが大きく重い。
・電池の持ちが悪い。専用バッテリーの予備を必ず持ち歩くのでよけい重い。
・画素数が少ない。約200万画素(Largeで1,600×1,200pixels)
・画質、色合いが今ほど良くない。解像感が低い。
・ISO感度100、200、400で撮れるが、きれいに撮れるのはISO100だけで、感度を上げるとノイズが激しくなる。
・液晶画面が小さく(1.8inch)、表示画質も今ほどよくない。

 その後、どんどんこれらの点が改良されていったことは御存知の通り。だが、新機種が出てもすぐに買えるわけではないので、このカメラも2年ほどは使った。たった2年であっという間に古びた感じになってしまったのには驚いたし、少々もったいなく残念な心持ちだったが、発展期の製品というものはそういうものなのかもしれない。

 フィルムカメラとデジタルカメラの違いは、フィルムカメラは味わいなどと言って、古いものでも使う楽しみがあるのだが、デジタルカメラは古いものはただ画質や機能が劣るだけで、誰も見向きもしないこと。中古カメラ店をのぞくと、古いフィルムカメラにはそれなりの値段が付いているのだが、古いデジカメにはほとんど値が付いていない。これはパソコン他のデジタル家電系も似たような感じだ。Macの初期モデルなんてのは歴史的価値を持って高値になってるみたいだが、もちろんこれは例外的なケースだろう。

 技術革新のペースが速く、画素数も感度もどんどん良くなり、重量も軽くなった。最初の頃は、3,000万画素相当だと言われるフィルムカメラには遠く及ばず、フィルムに取って代わるのは何年も先だろうと言われていた。しかしあっという間にデジカメ時代。プロもかなりデジタルカメラを使うようになっている。

 デジカメ時代になってから、ばんばんシャッターを切るようになった。うまく撮れなかったら、即、消去して撮り直すことも増えた。ネガフィルムに較べてダイナミックレンジが狭くて、白とび、黒潰れが多いので、露出補正をしながら何回も撮るのが癖になった。また、パソコンに取り込んで眺めることが増えて、プリントすることが減ってしまった。写真の周辺環境が大きく変わりつつあることが実感された時期だった気がする。

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どらく

2013-01-24 | 写真・カメラ

 アサヒカメラ2012年12月号の記事がweb上にも掲載されました。

どらく > 極める > 有名人のお宝カメラ >
 松本泰生さん それぞれに表情があり味わい深い東京の階段(1/2)

アサヒカメラ

都市徘徊blog > アサヒカメラ 12月号

 大したお話じゃないんですが、お時間のある時にでもどうぞ。

#階段・坂 
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アサヒカメラ 12月号

2012-11-21 | 写真・カメラ

 8月のむちゃくちゃ暑い日に築地の朝日新聞社で取材を受けたものがようやく発行された。

アサヒカメラ

 記事になって出るのが真冬になることを事前に知ってたら、半袖なんか着て行かなかったのに・・・。

 しかしねぇ、「あの有名人のお宝カメラ」って・・・。 どうして、私が取材対象に選ばれたのかいまだによく分からない。カメラコレクターでもないし、あの、と呼ばれるほど有名じゃないはずなんだが。

 しかも後になって最終回だと知り、また驚愕。 全然最後にふさわしい人じゃないです。なんだかなぁ。

 でも、カメラ雑誌からお呼びが掛かったのは嬉しかったな~。

#マスメディア 
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PENTAX Optio 330

2011-07-22 | 写真・カメラ
PENTAX Optio 330(2001発売)
2002.3購入

 Canon Powershot S10の2年後に購入した2台目のデジカメ。1台目は研究目的で購入し、予算も研究費だったが、2台目は普通にヨドバシカメラで購入。たしか4万円台後半だったような気がする。1台目に較べて画素数も倍増し、画質も向上。電池の持ちも少し良くなり、重量も軽くなり、更に小型化。急速な発達には驚くばかり。

 フィルムカメラは使用するフィルムによって画質や色合いが変わるが、デジカメにはそれがない。その代わりメーカー・機種によって色合いや画質にクセがある。今では彩度やコントラストの設定ができることが多いが、この頃まではコンパクト機にはそういうものはあまりなかった。なので、メーカー・機種を換えたら、最初は画質・色合いの違いに戸惑うことになった。

 Canon Powershot S10の色はどちらかというと控えめ。少し明るく白っぽく写ることも多く、コントラストも低めだった。これに対してPENTAX Optio 330はコントラストが高く、街並み写真を撮ると日陰部分は黒潰れすることが多かった。一方で空がかなり青く写ることも多かった。AUTOで決まる露出が少なめなのかもしれない。彩度は前より少し強く、派手目な色合い。記憶色に近いのかもしれないが、ちょっと派手すぎるきらいもあったような記憶もある。

 あと、日陰のグレーの壁面や道路、雪などが、全体に青く写ってしまうことも多かった。日向と日陰が同時に写るような場面でオートだと、カラーバランスがイマイチだった。

 でも携帯性に優れていたのはやはり良かった。以前のものに較べて軽く、感度も少し良いのでまちあるきではかなり使い込んだ記憶がある。また、この頃までは液晶画面で構図を決めずに、ファインダーを覗く癖がまだあったので、コンパクト機ではあったがファインダーがしっかりしていたのも好きだった。

 だが、建築や街並みを撮ろうとすると、やはりフィルム換算での焦点距離28mm程度のレンズで撮りたくなる。当時、28mmはコンパクト機にはあまりなかったので、仕方なく35mm相当で我慢していたが、やはり広角が欲しいなぁと思うことがしばしばだった。

 それからしばらくしてRICOHに28mm相当の広角を持つカメラがあることを知り、次第にそれが欲しくなってしまったのだった。結局、2004年始めにRICOHのCaplio G4 Wideを購入して、このPentax Optio 330は母親に譲った。

PENTAXコンパクトデジタルカメラ
   > コンパクトデジタルカメラ(販売終了)Optio 430/330
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新宿にて

2010-08-30 | 写真・カメラ

 コンデジ買っちゃった。でもって早速ちょっと試し撮り。

Photo 2010.8.28 17:22
Camera:Ricoh CX3
Shutter Speed:1/104 sec
F-number:4.8
ISO:80
Focal Length:18.30mm(35mmフィルムカメラで105mm相当)

 新製品じゃなくて、半年ほど前に発売された機種。最近、後継機種のCX4が発表されたりして、型落ち寸前になって安くなったので衝動買い。

 コンデジなのでシャッタースピードと絞りはカメラ任せ。ISO感度もとりあえずAutoにしてみた。夕方以降の撮影で画質やカラーバランスがどうなるか気になっていたのだが、なかなか良い感じ。105mm相当でも、1/100秒のシャッタースピードが確保できればISO感度は80に抑えられている。カラーバランスも赤や青に極端に偏ることがなく、自然な感じ。

 東口側の靖国通りの角にできたヤマダ電機は、広告塔部分が大きいので結構ボリュームがあって、西口側からでも目立って見える。

Photo 2010.8.28 18:57
Camera:Ricoh CX3
Shutter Speed:1/32 sec
F-number:3.5
ISO:800
Focal Length:4.90mm(35mmフィルムカメラで28mm相当)

 最近は19時頃になると空も暗くなる。ISO感度の最高限度を800に設定しておいたら、自動的に設定最高感度まで上がった。前のカメラはISO800だとザラザラした粒状感が出て、色が濁ったりしていたが、新しいカメラは内部ソフトの性能が向上して、同じISO800でもかなりきれいになっている。

 シャッタースピードが1/32 Secだと、電車や手前の人物など動きのあるものはぶれてしまうが、28mm相当の広角で手ブレ補正機能も働いているので、手ブレはほとんど起こっていない。夜景でも望遠でなければ手持ちで十分撮れるようになってきたのは助かる。

 まだ暑いので日中はまちあるきをしたくないけれど、もう少し涼しくなったらあちこちへ行きたくなってきたなぁ。

#夕景・夜景  #橋  #鉄道
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Canonet G-III QL-17

2010-08-04 | 写真・カメラ

Canonet G-III QL-17(1972発売)

 2000年頃には、常用のカメラが、Pentax MZ-3とコニカのBig mini Zoomになっていた。どちらもほぼシャッターを押すだけのカメラなので、次第にまた、距離を合わせて、露出を決めるカメラが懐かしくなってきた。マニュアルフォーカスタイプの一眼レフカメラとしては、以前書いたCanon FTを持っていたので、今度はコンパクト系が欲しいなと思った。オリンパスペンFはレンズ交換もできる高級コンパクトだが、ハーフサイズじゃなくて、35mmフルサイズのコンパクトで手動のものが欲しくなってきた。

 で、いろいろ中古屋カメラ屋さんを見るうち、Canonetに惹かれるようになった。そこそこコンパクトでレンズが明るい。露出は手動で、絞りは露出に連動する半手動で露出計内蔵、フォーカスは手動という、遊びながらもそこそこ使えるコンパクトなのが気に入ったのだった。

 Canonetはバージョンアップを繰り返し、長く生産されたカメラだという。中でもG-IIIは、あちこち改良がなされて、ほぼ完成の域に近いものだったそうで、生産台数も多く、良いものだが中古価格が比較的安い。私も非常にきれいなものを13,000円で買った。
 ズームなどはなく、焦点距離40mmのみだが、スナップ用と割り切ればそれも良い。レンズ枚数が少ないため、明るく、更にシャープな絵になるのが魅力だ。レバーを回してピントを合わせる作業も楽しい。30年以上前のカメラだが、今でもときどき持ち出して使っている。
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Pentax MZ-3

2010-07-03 | 写真・カメラ

Pentax MZ-3(1997発売)
 父がペンタックスカメラを所有していた関係で、私もいつのまにかペンタックス派になってしまっていた。ME-Fが壊れた時も、あまり考えずにペンタックスの一眼レフMZ-3を購入してしまった。
 もちろんその前にMZ-5が発売されたときから気にはなっていたのだが、手もとのME-Fでそれなりに撮れていたので、買い換えや買い増しはしないでいた。だが、壊れてしまったら調査などの関係上、やはり買わねばならない。そんなわけで、98年になってMZ-3を購入。

 使ってみると、やはり十数年の進歩は大きく、新しいカメラはいいなぁと再認識。なによりペンタックスMZシリーズは全般に軽いのが良い。私の場合、スタジオ撮影などではなく、フィールド調査系が多いので、長時間肩に掛けて歩くのに軽い一眼レフは助かる。もちろん、性能も良く、使い勝手も良かったので、その後はデジカメに乗り換えるまで、ほとんどこれを使うことになったのだった。

 それまで中央重点露出のカメラばかり使っていたので、多分割プログラム測光というのはらくちんだなぁと思った。もちろん、露出補正などは多少するのだが、基本的に順光ならおまかせ状態で、シャッターを切るまでの手順がほとんどない。カメラのことはあまり考えずに、気の向くままにレンズを向けてシャッターを押すことができるというのは気楽だった。
 だが一方で、露出計をもとにシャッタースピードや絞りを決めて、ようやくシャッターを押すという旧来のカメラでの作業というのも、捨てがたい魅力なのだなぁとも思った。その点、MZ-3は操作感がマニュアルカメラ的でもあるので、マニュアルモードにして、昔ながらの手順を踏むこともできるのは面白い。

 デジタル一眼を買ってしまい、ほとんどデジタルに移行した今でも、たまに引っ張り出してみることがあったのだが、最近、使おうと思って、シャッターを押したら、ミラーが上がりっぱなしになってしまい、いきなり故障。しかたなく新宿のペンタックスギャラリーへ持ち込んで修理して貰った。モーター交換などで1万円。最近はあまり使っていなかったので、修理をためらってしまったが、完全に使えなくなるのは悔しいので、やはり直しておいた。
 あまり使わずにいると、却って故障が増えるかもしれない。もう少し使ってあげようと思ったのだった。
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