都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

佐原駅周辺

2009-10-27 | 千葉県  

 3ヶ月前の蔵出し、つづき。Photo 2009.7.28

 電車が1時間に1本程度しかないので、帰りの時間を気にしながら駅付近の商業地を足早に歩く。あの~、その~、伝統的建造物群の街並みは観光でそこそこ賑やかだし、キレイになってはいるんですが、駅周辺の商業施設はどうも廃れてしまってるようでした。

呉服の山田屋

 1階の右側半分は灯りが点いていてお店として営業しているが、左側はやっていないようだし2階は外から見る限りがらんとしている。外装もくたびれていて3階にはネットが掛けられていて寂しい感じ。

丸越百貨店を囲む建物

 丸越百貨店は右手奥の角地1Fでまだ営業している模様。Google Mapでみると写真の建物はその丸越百貨店をL字型に取り囲む別の建物のようだが、ともかく人の気配のない大きな建物が街中に佇んでいる。

丸越百貨店西隣

 こちらも1階は使われているのかもしれないが、2階以上は使われていない模様。上のL字型の建物と同一らしい。

清見屋(せいみや)

 こちらは完全に廃墟。Wikipediaにも記載されているが、成田市の郊外などに大型SCができて周辺市町村からも車でそちらに行くようになってしまったとかで、2004年に廃業したのだそうだ。結構大きな建物が放置されているのは残念。

 佐原の駅前には十字屋という地元百貨店もあったそうだが、こちらは1997年に閉店した後、建物も取り壊されて更地になり跡形もない。駅前がやけに殺風景だったのはそのためだったようだ。

 む~ん、駅周辺には賑やかなお店がほとんどない・・・。社会構造の変化が、都市にも大きく影響を与えるのだということを改めて感じる。産業構造の変化で工場依存の都市がゴーストタウンになるのは以前から知られているが、一つのSCによって中心市街地がここまで衰退してしまったのにはやはり驚かされる。

 ただ、車に乗ってる人々はさほど困らないんでしょうなぁ。むしろSCができて便利になってるのかも。問題は車を持たぬ人々で、特に高齢者。でもSC行きのバスなどがあるのなら、それもある程度解消されてしまう。商業の中心が駅前から郊外に移ってしまったというだけなのか・・・。

 市街地の拡散は都市基盤を維持管理する上はコスト増で、良いことではないはず。だから最近の趨勢はコンパクトシティ。しかし首都圏周辺の都市ではまだ自動車中心の拡散傾向がどうやら続いている模様。それへの対策はとられ始めているのかもしれない。でもそれが形になって現れるのは10年ぐらい先のことだろう。

 伝建地区の街並みや遊覧船は良かったけど、最後になんだか複雑な気分にさせられた佐原のまちあるきなのだった。

Wikipedia > 清見屋
#古い建物 千葉県  #街並み 千葉県  #商業系  #デパート・百貨店 
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小江戸、佐原で船に乗る

2009-10-16 | 千葉県  

 かなり前のことになってしまったが、せっかくだから蔵出しで。
Photo 2009.7.28

小野川遊覧船

 佐原は利根川南岸の町。江戸期以来、舟運で栄えたといい、昔はこの地方の中心都市だったそうだ。舟による物資の輸送は衰退してしまったが、今でも町なかにはいくつかの運河・堀割があり、近年は遊覧船が運行している。

 定員は船頭のおばちゃんも入れて13名。3艘に分乗して川を下る。

遊覧船から小野川の眺め

 水面近くから街並みを眺めるのも新鮮な体験。川沿いの道の拡幅により、以前より川幅が狭くなっている場所もあるそうだが、江戸期の石垣や船着き場もところどころ残っており、往時の風景をしのばせる。

小野川水門

 天候などの状況が許せば、舟は水門をくぐって利根川まで出て行く。

小野川排水機場

 利根川と小野川の間には水位差が生ずる場合もある。雨が降った時、利根川に水が出て行かないと洪水になってしまうので、ポンプで小野川側の水を揚げ、利根川に強制的に放流させるべく、水門のわきには排水機場がある。

利根川

 利根川にちょっとだけ出て、水面をぐるっと回って、またもとの小野川に戻る。遠くにぼんやり見えるトラス橋は鹿島線の鉄橋。天気が良ければ鹿島臨海工業地帯を望むことができる。

 やっぱり利根川は大きいなぁ。このあたりでは川幅が500m以上あって水もたっぷり。風が強いと波が立って、小舟では危険だそうで、利根川に出られる機会はそうそう多くないのだそうだ。なかなか運が良かったんでないの? 貴重な体験でありました。

#街並み 千葉県  #海・川・池  #船  #橋
コメント (2)
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佐原・諏訪神社

2009-07-30 | 千葉県  

 早大エクステンションセンター八丁堀校の講座で、小江戸・佐原へ

 佐原というと小江戸の街並みということで、蔵造りの街並みが有名だ。また伊能忠敬が暮らした町で、旧宅と記念館がある。
 利根川に近い水郷であり、以前は佐原市街にも多くの水路があったそうで、昔の中心部である小野川周辺は水辺の平坦な場所だ。

 一方で、佐原は町の背後に20m程度の高さの台地が広がっていて、駅を出て南方の高台の端には諏訪神社という神社がある。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている町中も見どころが多く楽しめるが、この神社もなかなか良い。

諏訪神社参道の石段(中程から上部)
中程から下部 Photo 2009.7.28

 江戸時代末期の社殿も渋くて良い。だが見どころはやはり、127段あるという参道の石段。昼でも薄暗い木立の中を、細い階段が2ヶ所の平場を挟みながら直線的に高台上へのびる。
 この諏訪神社は小野川の西側地域の鎮守で、秋のお祭りでも有名だという。

香取市HP佐原の大祭秋祭り(諏訪神社秋祭り)
佐原佐原 諏訪神社

 佐原はもともと佐原市だったが、2006年に周辺の3町と合併して、現在は香取市と称している。

Wikipedia > 香取市
#階段・坂 千葉県  #神社 
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