幕末から明治、算用者として加賀藩・前田家に仕えた猪山家。
一家3代の歴史が、実在の家計簿から今、よみがえります。
刀ではなくそろばんと筆で、家族を守った侍に堺雅人。
「南極料理人」もハマリ役と思いましたが、今回もハマッてます。
堺雅人以外にこの役は、成り立たないとさえ思えてきます。
キャスティングの良さもこの映画を成功させた要因でしょう。
この秋から冬は、サムライシネマが熱いようです。
日本人が、変わらなければいけない時期にきたのです。
借金大国日本の現状を何とかしなければならないでしょう。
日本の再建のために孤軍奮闘する人が
現れないものかと願っています。
貧しいと思えば悲しくなりますが
工夫して暮らしていると思えば誇らしいものです。
家族の協力なしでは、節約など成り立ちません。
しっかり支えあい、知恵と愛で難局を乗り越える猪山家。
実際の猪山家の年収は、今のお金にして1200万。
借金は2400万で、年利18%。
売却した家財道具は、88品目で1025万になったとか。
着物、茶道具、掛け軸など上等なものが多かったと思われます。
やはり、庶民感覚とは違うでしょう。
とにかく家計簿や売却リストなどが
残っていることに驚きです。
シネリーブル池袋
2010.12.14