世界的彫刻家イサム・ノグチの母、
レオニー・ギルモアの波乱の生涯を描いた作品。
映画館のロビーで待つ客層に驚きました。
オシャレなシニア女性のグループに後じさり。
この中で一番若いのは、まるみだと確信。
口コミで良い映画だと広まり、
観に来られているようです。
大人の映画だと言えるでしょう。
色々な体験をしてこそ、
レオニーを理解できるのだと思います。
平凡でつまらない人生より、
波乱に満ちた人生を選ぶレオニー。
強固な意志の持ち主だからこそ
成し遂げた生涯です。
息子の才能を信じていても10才の子どもに
自分たちの住む家を設計させることなど
凡人にはできないでしょう。
天才を育てた母親というのは、
こういうこともさせるのと
驚くばかりなのです。
洋画、邦画のどちらの雰囲気もあり、美しい映像。
脚本や構成も巧みであり、演技力のある脇役も良いです。
19世紀末から20世紀前半、
「坂の上の雲」と同じ時代を描いています。
津田梅子、小泉八雲夫人とも交流のあったレオニー。
歴史ファンも楽しめるのでは…。
シネリーブル池袋
2010.12.7