まるみのあっちこっち巡り

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映画 最後の忠臣蔵

2010-12-31 01:37:57 | 映画(劇場鑑賞)

誰もが知る<忠臣蔵>の誰も知らない<二人の生き残り>
それは生きろという過酷な運命。
討ち入りから16年、
死ぬことを許されなかった男たちの物語。

脚本、演出、キャスティングも良く、演技力も抜群。
映像の美しさも印象に残ります。

世界遺産の糺の森、大覚寺の竹林など
京都の美しさに息を呑むようです。
人形浄瑠璃の「曽根崎心中」が幾度となく
挿入される演出も心憎いほどです。

気高く美しい愛を描くこの作品が、
まるみにとって今年の邦画NO.1です。

自分が思い描いてしまうような展開に
ならないで欲しいと願うのですが、
やはり、こうなってしまうのかと涙、涙、涙。
ハンカチが濡れるほどの号泣も今年のNO.1

雪風巻の中、乳飲み子を抱えた孫左衛門が歩く姿、
元祖イクメンともいえる孫左衛門がこの時代、
大石内蔵助の忘れ形見を自分の娘としてではなく、
主君の娘として立派に育てた苦労を思うだけで、
涙が零れ落ちてきます。

主役瀬尾孫左衛門を演じる役所広司の演技が冴え、
孫左衛門に育てられた娘可音の
凛とした美しさも際立ちます。

スクリーンで見たい時代劇にやっと出会えました。

主君のために生きた孫左衛門のようにはできませんが、
自分のことで精一杯というのではなく
他人のために少しは役に立つ生き方をしてみましょう。

明日から新しい年を迎えるのを機会に…

2010.12.31
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