母と一緒にはとバスに参加した街歩き、
1日24名限定、案内人さんがエスコート、
母娘の旅にもピッタリでした。
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東京駅丸の内南口のはとバス乗り場を
10時半に出発、神楽坂にやって来ました。
伝統と新しさが溶け合う魅力的な街、神楽坂です。
和紙の問屋であった相馬屋が、
明治中期に和半紙だった原稿用紙を尾崎紅葉の助言で
洋紙にして売り出し、多くの文豪に愛用されたそうです。
洋紙の原稿用紙としては、
日本で最初に販売したお店になります。
夏目漱石、北原白秋、石川啄木、坪内逍遥といった
文豪たちに愛用されたのです。
一見すると普通の文具店のようでもありますが、
こうして普通の店のように見えて文豪ゆかりの店は、
意外にもあるものなのですが、
教えていただかないと通り過ぎるだけです。
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こうして案内板があれば、ここが泉鏡花や北原白秋が
住んでいたということがわかりますが、
色恋沙汰の多い北原白秋を泉鏡花が
叱ったことまではわかりません。
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オーダーしてから小さなスタンド内で作ってくれる
スムージーの店「AOYA」は、昨年オープン。
テレビでも度々紹介された店も案内してくれました。
オーダーする時間はなかったので、
暖かくなったら行ってみようと思います。
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石畳に黒塀、最も神楽坂らしい一角の兵庫横町。
「和可奈」は、山田洋次氏はじめ、
作家に愛される<ものかき旅館>です。
路地裏にある隠れ家的な老舗旅館、泊まってみたい!!
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このように細い路地を歩くので、2つのグループに別れましたが、
12名でもその存在は大きくなり、「はとバスか…」なんて声も。
団体の待ち歩きには不向きかもしれません。
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「五十鈴」「千年こうじや」「楽山」などの店で、
チョッピリ試食や試飲をし、毘沙門天の善国寺訪問後は、
自由散策、再集合もこちらでとなりました。
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美味しそうなパンが勢揃いのショーケース。
フランス人が最も多く暮らす神楽坂で、
在日フランス人も信頼を寄せる
本格フレンチスタイルのパン屋「PAUL」
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カフェもあるのですが、ランチ付きのこのコース、
ちょっと我慢して、パンのみ購入することにしましょう。
フランス産小麦に、フランス直輸入の発酵バター、
フランスの芳香に包まれたパン屋です。
中村勘三郎さんのリクエストに応えたおせんべい、
食べ歩きしたい店多数、
陶器や和雑貨の店やコスメも魅力的。
自由散策の後は、神楽坂の隠れ家でランチ。
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ランチの後は、かっぱ橋道具街へ。
案内人の案内が40分、自由散策が30分ありましたが、
買いたいものが決まっていた母に付き添い、
あれこれ買うものですから荷物持ちとしては大変。
奥から品物を出してもらうようなレアなものまで購入、
いい加減ものを増やさないで欲しいところですが、
整理整頓が得意の母は、きちんと収めてしまいました。
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最後は、浅草観音と仲見世50分の自由散策。
浅草寺でお参りし、おみくじを引いてみたところ吉、
年末年始と何ヶ所かで引いてみたものの小吉か吉、
どれも旅運は良いと出て、満足しています。
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浅草では昔ながらの喫茶店でコーヒーブレイク、
久しぶりのウィンナーコーヒー。
車窓からイルミネーションを楽しみながら
東京駅に17時半には戻りました。
東京都新宿区、台東区
2015.12.26