まるみのあっちこっち巡り

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映画 花戦さ

2017-07-01 19:36:24 | 映画(劇場鑑賞)

あまたの戦さに勝ち続け、遂に天下は豊臣秀吉によって統一。
それから4年、秀吉の権力が栄華を極めたその時、
大敗を喫し、歴史の闇に葬られた大戦さがあった


それは、天下人と一人の花僧との戦いでした。
「刃」でなく「花」で戦ったのです。

花僧とは、仏に花を供えることで、世の安泰を祈り、
人々の心を救う僧侶のことで、
彼らから伝統文化「いけばな」が成立していきます。

天下人秀吉を演じるのは、歌舞伎役者の市川猿之助、
対する花僧の池坊専好を演じるのは、能楽師で俳優の野村萬斎。
抜群の演技力を誇る二人の役者対決は見逃せません。

千利休に佐藤浩市、織田信長に中井貴一、
佐々木蔵乃介、高橋克実、和田正人
芸達者な役者が並び、音楽は久石譲と豪華。

私も学生時代から数年華道の稽古に通い、
準師範まで進みましたが、握力不足で枝が太いと切れない、
これ以上はムリだと断念したのですが、
大作の生け花は体力勝負でもあるのです。

「野垂れ死に」という言葉は知っていても
映像で観ると切ないですが、花僧が誕生して生け花へと
伝統文化が成立していった理由も垣間見れるような。



監督:篠原哲雄

T・ジョイSEIBU大泉

2017.6.14
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