山間に汽笛の音がこだまし、白い煙が消えていく、
大井川鐵道の旅は、やっぱりSLがいい。
カメラやタブレットを構えてホームに集まる
人々の前に現れたSLは、堂々として力強くて逞しく、
魅力あるその姿は本当に美しいです。
名古屋のホテルを出発し、観光バスで家山駅へ。
乗車前のフリータイムは付近を散策し、
名産の川根茶で喉を潤しました。
足湯も気になったのですが、湯がありません。
大井川鐵道は、大井川上流の林産物の輸送を目的に設立、
1927年6月の金谷駅~横岡駅(全通時に廃止)間から
区間開通を重ねて1931年12月に全通しました。
その途中駅である家山駅からの乗車です。
SL保存運転のパイオニアの大井川鐵道、
大井川鐵道本線(金谷~千頭)は全線電化区間で、
架線が張られてはいるのです。
多彩な車両が走っているのも特徴的で、
南海、京阪、近鉄といった関西の大手私鉄から
譲り受けた車両は、車体も内装も
ほぼ元のままで走っているそうです。
そこを国鉄型蒸気機関車の現役時代そのままの姿で走るSL。
現役時代は知らないけれど、廃車が決まっていた機関車が
こうして動態保存される素晴らしさに
快適で高速な新幹線の旅も良いのですが、
時にはSLでのんびり旅をする
これもまた贅沢なことです。
大井川鐵道・家山駅
静岡県島田市川根町家山
2017.3.20