アプトいちしろ駅に到着しました。
こちらの駅ではアプト機関車の
連結を見学できます。

一目見ようと大勢の人が集まっています。
写真やビデオに残そうと手を伸ばされるので、
残念ながらよく見えません。

アプト式鉄道とは、2本のレールの中央に敷いた
ラックレールという歯形レールを使い、
急な坂を上り降りするように
スイスで考案された急勾配用の鉄道です。

停車時間を利用して連結の見学をしたり、
お茶などのおもてなしを受けるために
多くの人が途中下車しています。

急勾配を上れるアプト式機関車のおかげで
「アプトいちしろ駅~長島ダム駅」の
アプト区間を力強く上っていきます。

長島ダムは2002年3月に完成しました。
このダムの建設により旧線が水没するため
アプトいちしろ駅~長島ダム駅間に
アプト式鉄道が誕生したのです。

井川線のハイライト、日本唯一のアプト式鉄道。
長島ダム駅で下車してダム周辺を
散策することもできます。

1000分の90という日本一の急勾配を運行するために
(水平に1000m進む間に90m上昇するということ)
車輌やディビダーグ式橋梁や、
世界で初めてのアプト式PC式枕木の採用など、
新しい手法を積極的に採用しているそうです。
安全のためには抜かりない努力をされている
そして、手を振ってお見送り、頭が下がります。

連結していたアプト式機関車を切り離します。

碓氷峠の旧線廃止後に日本から消えてしまった
アプト式の再現までしてしまう大井川鐵道。
応援したくなるローカル鉄道です。
静岡県榛原郡川根本町梅地他
2017.3.20