とんがり屋根の可愛らしい家々が並ぶ
おとぎの国のような村が
アルベロベッロのトゥルッリ地区です。
石灰岩でできた白い円柱の壁に、
とんがり帽子のような屋根、
この光景は一度見たら忘れられらません。
アルベロベッロという名前もインパクトがあり、
初めてテレビで見た時から
行ってみたいと思っていました。
このとんがり屋根を「トゥルッリ」と呼びます。
この地方で取れる石灰岩の石を薄く切り、
四角い台座の上に円錐形に積み重ねていったもので、
一つの部屋の上に一つの屋根があるそうです。
一番上に「ピナクル」と呼ばれる小さな円錐が、
ちょこんと載せられています。
1000以上の「トゥルッリ」が保存され、
実際に生活されています
3つか4つずつの「トゥルッリ」がくっついて
1軒を形成しているので、
意外にも中は広いのだとか。
壁の厚みは、80㎝から2mもあり、
暑くて乾燥した南イタリアの気候から
住民の健康を守る役目も果たしています。
世界遺産アルベロベッロの
マンホールの蓋も街歩きの記念に
アルベロベッロは15世紀にスペインに占領され、
農民の町として誕生しました。
どうしてとんがり屋根が生まれたのでしょうか。
ナポリから役人が村に来たら屋根を取り壊し、
「家ではない」と主張することで、
納税から免れたという説が有力なのだとか。
石灰岩を重ねただけの屋根はセメントなどの
接着剤は使用されておらず、
簡単に壊せるそうです。
イタリア・アルベロベッロ
2017.7.2