明治天皇と皇后の昭憲皇太后を御祭神として
1920年に創建された明治神宮。
その敷地は70万坪、鬱蒼とした木々に覆われ、
都会のオアシスともなっています。
明治天皇崩御に対する当時の日本国民の衝撃が
建設を促し、1920年の鎮座祭に至ったのだそうです。
明治の人々に絶対的は安定感を与えていた
天皇の存在感がどれほどのものかわかるようです。
富士山麓、箱根離宮、筑波山等の候補地を退け、
この地に決まりました。
明治神宮の魅力の一つが鎮守の森ですが、
造営時に最も重視されたのが神宮の森を造ること。
多様な樹種を多層に植栽し、自然の力のみで
森の成長をうながしているのだそうです。
日本の代表的な樹木のほとんどが集められ、
当時日本の植民地であった台湾、朝鮮半島、樺太南部、
中国東北部からも集められました。
100年後には広葉樹を中心とした森になる
森の造営には全国から10万本に献木と
共に延べ11万人の若者が奉仕活動を行ったのだとか。
『聖地の森』は、たくさんの人々の思いを込めて
造られたものであったからこそ、
ここまでの森になったのでしょう。
初詣の参拝客数日本一の明治神宮ですが、
初詣以外にも訪れてみるのはいかがでしょう。
渋谷区代々木神園町1-1
2018.6.17