‘06/11/23の朝刊記事から
ロシア元情報部員 毒殺未遂
黒幕めぐり揺れる英ロ
英国に亡命したロシアの元情報部員アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒を盛られて重体となった事件が英ロ両国で波紋を広げている。
プーチン政権に批判的な元スパイの暗殺未遂に英国ではメディア報道が過熱。ロシア当局の関与を指摘する論調も目立つ。
ロシア側はこれを完全否定、高まる批判に神経をとがらせている。(ロンドン・高田昌幸。モスクワ・藤盛一朗)
英国 ロ政府関与の報道加熱
ロシア 事件続発 否定に躍起
ロシア連邦保安局(FSB、前身の旧ソ連国家保安委員会=KGB=を改組)の元中佐だったリトビネンコ氏は今月1日、ロンドンのすし店「イツ」でイタリア人の情報提供者と会食した後、自宅で倒れた。
猛毒のタリウムをのまされたとみられ、容体は日に日に悪化。
医師によると、生死の確率は五分五分という。
入院直後の同氏が友人らに語ったところによると、同氏はすし店でイタリア人男性から、10月にロシアで暗殺された女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフカヤさんに関する情報を提供された。
情報には、暗殺に関与した人物名も含まれていたとされる。
英紙の報道では、このイタリア人はKGB関係者を調査している人物。
現在は命に危険があるとして、ローマで身を隠している。
一方、リトビネンコ氏はイタリア人と会う数時間前、ホテルでロシア人2人と面談したことも分かった。
うち一人は元KGB職員という。
ロトビネンコ氏は2001年、英に亡命。
プーチン氏の政敵で英国に亡命中の政商ベレゾフスキー氏の暗殺指令を拒否したのがきっかけだった。
亡命後は厳しいプーチン氏批判を展開し、最近はポリトコフスカヤさん殺害の背景を調べていた。
ロシア元情報部員 毒殺未遂
黒幕めぐり揺れる英ロ
英国に亡命したロシアの元情報部員アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒を盛られて重体となった事件が英ロ両国で波紋を広げている。
プーチン政権に批判的な元スパイの暗殺未遂に英国ではメディア報道が過熱。ロシア当局の関与を指摘する論調も目立つ。
ロシア側はこれを完全否定、高まる批判に神経をとがらせている。(ロンドン・高田昌幸。モスクワ・藤盛一朗)
英国 ロ政府関与の報道加熱
ロシア 事件続発 否定に躍起
ロシア連邦保安局(FSB、前身の旧ソ連国家保安委員会=KGB=を改組)の元中佐だったリトビネンコ氏は今月1日、ロンドンのすし店「イツ」でイタリア人の情報提供者と会食した後、自宅で倒れた。
猛毒のタリウムをのまされたとみられ、容体は日に日に悪化。
医師によると、生死の確率は五分五分という。
入院直後の同氏が友人らに語ったところによると、同氏はすし店でイタリア人男性から、10月にロシアで暗殺された女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフカヤさんに関する情報を提供された。
情報には、暗殺に関与した人物名も含まれていたとされる。
英紙の報道では、このイタリア人はKGB関係者を調査している人物。
現在は命に危険があるとして、ローマで身を隠している。
一方、リトビネンコ氏はイタリア人と会う数時間前、ホテルでロシア人2人と面談したことも分かった。
うち一人は元KGB職員という。
ロトビネンコ氏は2001年、英に亡命。
プーチン氏の政敵で英国に亡命中の政商ベレゾフスキー氏の暗殺指令を拒否したのがきっかけだった。
亡命後は厳しいプーチン氏批判を展開し、最近はポリトコフスカヤさん殺害の背景を調べていた。