選挙資金疑惑で英大揺れ

‘06/11/21の朝刊記事から


選挙資金疑惑で英大揺れ
ブレア首相聴取へ

【ロンドン20日高田昌幸】
英国の与党労働党に対して巨額の選挙資金を融資した見返りに、同党が資金提供者を上院(貴族院)議員に推薦したとの疑惑が浮上し、英政界を揺るがしている。ロンドン警視庁はすでに、資金提供者の上院議員やブレア政権の閣僚を相次いで聴取。
さらにブレア首相に対する事情聴取も行われる見通しだ。

沖縄知事選で仲井真氏勝利

‘06/11/21の朝刊記事から


沖縄知事選で仲井真氏勝利
在日米軍再編進展に期待
政府、米との調整加速

沖縄知事選で当選した仲井真弘多氏が20日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設をめぐる政府との協議に前向きに応じる考えを示したことについて、政府内では在日米軍再編進展への期待が一気に高まった。
政府は同市との信頼関係構築で、膠着していた移設問題の打開を図るとともに、来年の通常国会に提出予定の「米軍再編推進法案」の策定や、米軍再編経費の負担額についての米国側と調整も加速させ、移設実現への環境整備を進める方針だ。(東京政経部青山修二)

「宜野湾市も名護市も仲井真さんが勝ちました」。北原巌男防衛施設庁長官が20日の防衛庁の幹部会議に知事選の詳細を報告すると、幹部には安心感が広がった。
宜野湾市は普天間飛行場の地元で、名護市は日米が合意した政府案での移設先。その両方で仲井真氏が支持されたことを意味するからだ。

柔軟姿勢に転換

仲井真氏の当選後、政府は従来の「政府案に修正の余地はない」とのきつい物言いをやわらげ始めており、久間章生防衛庁長官は19日「仲井真氏の意見を聞きながら、どうしたら普天間を返還できるか協議する」と柔軟姿勢を示した。
実際には政府案以外は検討していないものの、円滑な協議で仲井真氏の歩み寄りを求める戦略だ。

沖縄知事に仲井真氏

‘06/11/20の朝刊記事から


沖縄知事に仲井真氏
自公推薦　野党統一候補破る

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を争点とする沖縄県知事選は19日投票、即日開票の結果、無所属新人で、自民、公明両党推薦の沖縄電力元会長仲井真弘多氏(67)が、新人で民主党など野党6党が推す前参院議員糸数慶子氏(59)らを破り初当選した。
投票率は64.54％で過去最低だった前回知事選を7.32ポイント上回った。

普天間移設　前進へ

仲井真氏は普天間移設をめぐり、キャンプ・シュワプ沿岸部（名護市）にV字形滑走路を造る日米両政府案には反対だが、条件次第で県内移設を容認する構え。
稲嶺恵一知事が提案する暫定へリポート案の取り扱いなどで政府と地元が一致点を見いだせれば普天間移設が前進する見通しだ。