'07/08/01の朝刊記事から
遺体 韓国人男性と確認
【カブール31日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・殺害事件で、タリバン報道官は31日、共同通信に対し、交渉期限をさらに延ばし、1日正午(日本時間同日午後4時半)に設定したと語り、アフガン政府が拘束中の仲間の釈放に応じなければ、残る人質21人を1人ずつ殺害すると警告した。
韓国外交通商省は7月31日、アフガン東部ガズニ州で見つかった男性の遺体は人質の沈聖(シムソンミン)さん(29)と確認したと発表した。
25日に射殺体で見つかった牧師、炯奎(ペヒョンギュ)さん(42)に次ぎ、犠牲者は2人目。
一方、アフガン大統領府報道官は31日の記者会見で、釈放要求について「拉致を助長するようなことはするべきでない」とあらためて否定的な見解を示した。
人質解放のため「いくつかの選択肢を検討している」と述べたが、具体的な内容は明らかにしなかった。
また国防省報道官は同日、軍特殊部隊による人質救出作戦について「現時点で計画はない」と述べた。
イスラム聖職者や地域の長老がタリバンを説得しているが、交渉は行き詰っている。
ガズニ州の警察幹部によると、沈さんの頭部には銃弾を撃ち込まれたあとがあり、遺体は道路脇に放置されていた。
タリバン報道官は「人質の女性13人が病気だが、十分な医薬品がない」と主張した。