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'07/10/11の朝刊記事から
イランで邦人拘束
【テヘラン10日共同】在イラン日本大使館が10日明らかにしたところによると、イラン南東部で、旅行中の日本人男性(23)が何者かに拘束された。
大使館は男性の身元を明らかにしていないが、関係者によると、大学生とみられる。
外務省は小野寺五典外務副大臣をトップとする緊急対策本部を設置、情報収集を急いでいる。
高村正彦外相はイランのモッタキ外相に事件解決に向けた協力を要請した。
外務省によると、男性本人から8日、「イラン南東部を旅行中、武装グループに拘束された」と日本大使館に電話があった。
男性は5月から海外旅行を続けていたという。
日本政府の情報要請に対し、イラン側は入国記録を照会中と回答、所在はつかめていない。
外務省には8日、拘束情報が入り連絡室が設置された。
外務省はその後、拘束情報の信憑性が高いと判断し10日、緊急対策本部に格上げした。
パキスタン、アフガニスタンと国境を接するイラン南東部では近年、武装集団と治安部隊の衝突が発生するなど治安が悪化。
8月には走行中のバスが襲撃され、乗客30人が拉致されたほか、旅行中のベルギー人男女2人が誘拐される事件が発生した。
外務省は、同地域への渡航者に注意を呼び掛けていた。