Kodak DC4800
’07/10/30の朝刊記事から
日系タンカー乗っ取られる
ソマリア沖
【シンガポール29日共同】国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)などによると、ソマリア沖のアデン湾で28日、パナマ船籍で日本の海運会社(東京)が管理、運航するケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」(6,253トン)が何者かに乗っ取られた。
IMBは海賊事件とみて、米海軍などと連絡を取り、調査している。
乗組員は、船長ら韓国人2人とフィリピン人9人、ミャンマー人12人の計23人で、日本人はいないという。
IMB幹部によると、タンカーは日本時間28日午前11時16分に救難信号を発した。
IMBが交信を試みたが、応答や、乗っ取り犯からの要求などはなかった。
現場海域を監視する米海軍などからは29日、タンカーがソマリヤ領海に入ったとIMBに連絡があった。
同国は無政府状態が続いており、船体の捜索や乗組員の救出は難航も予想される。
現場付近では21日に香港船籍の液化石油ガス(LPG)タンカー、22日にはインド船籍のタンカーがそれぞれ海賊とみられる船から発砲や追跡を受けたが、乗っ取りは免れたという。