’08/03/07の朝刊記事から
ギョーザ事件で中国が実験結果
警察庁に提供
中国製ギョーザ中毒事件で、警察庁は6日、中国公安省が「メタミドホスは袋の外部から浸透する」とした実験結果のデータを受け取ったことを明らかにした。ただ、再現実験に必要な条件が明記されていないといい、さらに詳細なデータの提供を要請する。
中国公安省の実験は、中国国内で流通している殺虫剤のメタミドホスを使用。警察庁は詳細を明らかにしていないが、殺虫剤に混じっている不純物の成分が書かれていないため、再現実験ができないとみられる。
警察庁が科学警察研究所で行った実験は、純度の高い実験用メタミドホスを使用。袋の中に浸透する可能性はなく、製造過程で混入したと結論づけ、既に中国側にデータを渡している。
警察庁の吉村博人長官は同日の記者会見で「両国の認識が一致しているわけではないが、全容解明のために連携が不可欠」と述べた。