’08/05/23朝刊記事から
韓国大統領 米牛肉輸入で謝罪
就任3カ月 支持率急落で試練
【ソウル22日井田哲一】韓国の李明博大統領は22日、米国産牛肉の輸入問題で対応の誤りを認め、国民に謝罪した。
李大統領は25日に就任から3カ月を迎えるが、ワンマン的な政治手法に批判は強く、支持率は20%台に急落。
早くも試練に立たされている。
米国産牛肉について韓国政府は4月18日、輸入制限の段階的な撤廃で米国と合意。
その後、韓国政府の説明不足もあって牛海綿状脳症(BSE)への不安が高まり、各地で抗議集会が相次いだ。
このため李大統領は5月22日、国民向けの談話で「国民に十分に理解を求め、意見をまとめる努力が不足していた。申し訳なく思う」と謝罪。
同時に、24日閉会する臨時国会の会期内に、米韓自由貿易協定(FTA)批准案を可決するよう、多数を占める野党側に強く求めた。
しかし野党側は「国民の怒りの原因が、意思疎通の不在だけだと認識しているなら、本質がわかっていない」(統合民主党)と反発。
FTA批准案の採決にも応じない方針だ。
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