'08/10/30付朝刊記事から
許可外の牛胸腺混入
米国産 市場には流通せず
農林水産省は29日、東京の業者が輸入した米国産牛肉に、牛海綿状脳症(BSE)感染を防ぐための輸入条件に違反する胸腺が混入していたと発表した。
市場には流通していない。
米国産牛肉の輸入条件違反は、2006年7月の輸入再開以来、10例目。
問題の胸腺は注文外の製品で、輸入が許されている生後 20カ月以下の牛のものと確認できなかった。
出荷施設は米ネブラスカ州のスイフト社グランドアイランド工場。
農水省が27日、大阪港に入荷した牛タン、バラ肉など計1033箱(約19トン)を抽出検査し、胸腺の混入を確認。
全箱検査の結果、計9箱(約60キロ)が混入していた。
農水省は、問題の工場からの輸入を停止。
米政府 に調査を求めた。
スイフト社は06年11月にも、別の工場から衛生証明書に記載のない胸腺を誤って日本に出荷している。