’08/06/08の朝刊記事から
クリントン氏正式撤退 08米大統領選
【ワシントン7日三浦辰治】米民主党の大統領候補争いで敗れたヒラリー・クリントン上院議員(60)は7日正午(日本時間8日未明)、首都ワシントンで集会を開催。
指名獲得を確定させたオバマ上院議員(46)への支持を表明し、選挙戦からの撤退を事実上、宣言する。
秋の本選に向け、5カ月間の指名争いで分裂状態に陥った党内の結束を呼びかける。
女性初の米大統領を目指したクリントン氏の戦いは、昨年1月の出馬表明から16カ月余を経て、ついに終止符を打つことになる。
クリントン氏は、オバマ氏が党候補の座を確定させた3日夜の演説では選挙戦からの撤退表明を留保した。
翌4日に敗北を認める意向を固め、できる限り多くの支持者の前で自らの決断を伝えたいとして、週末の7日に集会を設定した。
集会でクリントン氏は歴史に残る大激戦を繰り広げたオバマ氏に賛辞を贈り、オバマ氏の本選勝利のため最大限協力する意向を表明する見通し。
また、自らを支持した有権者の間に残る、オバマ氏への感情的な「しこり」を解消して、党の融和を図るよう求めるとみられる。
CNNテレビがオバマ氏の指名確定後に実施した世論調査では、クリントン氏支持者のうち、秋の本選でオバマ氏に投票すると答えた有権者は6割にとどまり、残る4割は共和党マケイン上院議員に投票するか棄権すると回答。
民主党の分裂は深刻な状況となっている。
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