‘06/10/04の朝刊記事から
北朝鮮「核実験」宣言
「受け入れがたい脅威」
米が非難 包囲網強化へ
【ワシントン3日西村卓也】
北朝鮮の核実験実施声明を受けて、米国務省のマコーマック報道官は3日、「実験は6カ国協議の合意を台無しにするもので、アジアと世界の安定に受け入れがたい脅威を与える」として、非難する声明を発表した。
米国は、北朝鮮が7月に弾道ミサイルを発射した後、国連安全保障理事会で対北朝鮮決議をまとめる一方、金融制裁実施を関係国に働きかけるなど、厳しい態度で臨んできた。
北朝鮮との直接協議には応じず、「核放棄が北朝鮮国民にとって最善の選択」と北朝鮮の決断を求めてきた。
米国は6カ国協議参加国のうち、北朝鮮を除く5カ国で北朝鮮非難の包囲網をつくり、外交的圧力を強める姿勢だ。
しかし、北朝鮮が実際に核実験実施に動けば、金融制裁強化にとどまらず、核施設を限定的に狙う軍事攻撃の議論が浮上する可能性も否定できない。
北朝鮮問題に詳しいワシントンのシンクタンク軍備管理協会のダリル・キンポール会長は「北朝鮮は伝統的に、強硬な声明を外交の手段として使う傾向がある。米国は注意深く対応する必要がある」として、冷静な対応の必要性を強調した。
北朝鮮「核実験」宣言
「受け入れがたい脅威」
米が非難 包囲網強化へ
【ワシントン3日西村卓也】
北朝鮮の核実験実施声明を受けて、米国務省のマコーマック報道官は3日、「実験は6カ国協議の合意を台無しにするもので、アジアと世界の安定に受け入れがたい脅威を与える」として、非難する声明を発表した。
米国は、北朝鮮が7月に弾道ミサイルを発射した後、国連安全保障理事会で対北朝鮮決議をまとめる一方、金融制裁実施を関係国に働きかけるなど、厳しい態度で臨んできた。
北朝鮮との直接協議には応じず、「核放棄が北朝鮮国民にとって最善の選択」と北朝鮮の決断を求めてきた。
米国は6カ国協議参加国のうち、北朝鮮を除く5カ国で北朝鮮非難の包囲網をつくり、外交的圧力を強める姿勢だ。
しかし、北朝鮮が実際に核実験実施に動けば、金融制裁強化にとどまらず、核施設を限定的に狙う軍事攻撃の議論が浮上する可能性も否定できない。
北朝鮮問題に詳しいワシントンのシンクタンク軍備管理協会のダリル・キンポール会長は「北朝鮮は伝統的に、強硬な声明を外交の手段として使う傾向がある。米国は注意深く対応する必要がある」として、冷静な対応の必要性を強調した。