‘06/09/30の朝刊記事から
「技術のソニー」失墜
PC用電池 全世界で回収
ノートパソコン(PC)向けのリチウムイオン電池の不具合で、ソニーが世界規模でのリコール(回収・無償交換)に追い込まれた。
東芝、富士通も29日、パソコンに搭載するソニー製電池回収を決めるなど、回収の動きは国内メーカーにも広がった。
不具合への対応は後手に回り、製品事故で多数の死者を出したパロマ工業や松下電器産業と同様に、危機管理の甘さを露呈。
「技術のソニー」のブランドにかげりも見え始めた。
危機管理 甘さ露呈
業績回復に冷や水
ソニー製電池を巡っては、米デルが8月中旬、約410万台のPCに搭載された電池のリコールを発表。
この時点でソニーは「デル製PCと組み合わせて使った場合にだけ発火などの危険がある」とし、他社製PCへの被害拡大を否定していた。
しかし、その10日後には米アップルコンピュータ、さらに今月下旬には中国聯想(レノボ)もリコールを決めるなど、ソニーの対応は完全に後手に回った格好だ。
対応遅れの原因はPCメーカーとのさやあて。
ソニーは当初、メーカーが電池を組み込む際に問題が起きたと説明。
電池に原因があるとするメーカーと反目が続いた。
ソニー製電池発火問題
ソニー製のリチウムイオン電池を搭載した米国のデルやアップルコンピュータのノートパソコンが発煙、発火する事故が大阪や東京など国内の3件を含め、全世界で10数件あったことが8月に判明。
デルは自主回収に乗り出す中、9月には中国の聯想(レノボ)製パソコンが米国の空港で発火。
デルとアップルのケースでは、原因は電気を蓄えるための中核部品「セル」に生産過程で金属粉が混入し、ショートを起こしたためと特定された。
「技術のソニー」失墜
PC用電池 全世界で回収
ノートパソコン(PC)向けのリチウムイオン電池の不具合で、ソニーが世界規模でのリコール(回収・無償交換)に追い込まれた。
東芝、富士通も29日、パソコンに搭載するソニー製電池回収を決めるなど、回収の動きは国内メーカーにも広がった。
不具合への対応は後手に回り、製品事故で多数の死者を出したパロマ工業や松下電器産業と同様に、危機管理の甘さを露呈。
「技術のソニー」のブランドにかげりも見え始めた。
危機管理 甘さ露呈
業績回復に冷や水
ソニー製電池を巡っては、米デルが8月中旬、約410万台のPCに搭載された電池のリコールを発表。
この時点でソニーは「デル製PCと組み合わせて使った場合にだけ発火などの危険がある」とし、他社製PCへの被害拡大を否定していた。
しかし、その10日後には米アップルコンピュータ、さらに今月下旬には中国聯想(レノボ)もリコールを決めるなど、ソニーの対応は完全に後手に回った格好だ。
対応遅れの原因はPCメーカーとのさやあて。
ソニーは当初、メーカーが電池を組み込む際に問題が起きたと説明。
電池に原因があるとするメーカーと反目が続いた。
ソニー製電池発火問題
ソニー製のリチウムイオン電池を搭載した米国のデルやアップルコンピュータのノートパソコンが発煙、発火する事故が大阪や東京など国内の3件を含め、全世界で10数件あったことが8月に判明。
デルは自主回収に乗り出す中、9月には中国の聯想(レノボ)製パソコンが米国の空港で発火。
デルとアップルのケースでは、原因は電気を蓄えるための中核部品「セル」に生産過程で金属粉が混入し、ショートを起こしたためと特定された。