鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

みちのく母ちゃん食堂

2016-11-13 | グルメ


2 0 1 6 年 9 月 1 5 日 ( 木 )

午 後 8 時 2 0 分

青 森 市 内 の 某 ホ テ ル



この日のお宿、東横インの隣りのホテル。





素泊まりで2,500円という破格の安さで、しかもツインルームをシングル使用という格別の計らいです。


このままホテルでぐっすり・・・するわけはなく、次はホテルの近所で青森の食を味わいます。



ホテルから青森駅へ向かう途上、



この「駅前銀座」を通過すると、青森駅へのショートカットになります。
青森駅からホテルに向かうときも、この「駅前銀座」を通らせていただきました。
そのおりに目星をつけておいたお店、



「みちのく母ちゃん食堂」です。
入口が開放されているので、中の様子をうかがい知ることができます。
なんとなく雰囲気のよさそうなこじんまりした昭和のたたずまいに惹かれ、ここに来ようと思っていたのです。


いざ、入店!


中は4人掛けの座敷席がふたつと、2人掛けの座敷席がひとつ。
2人掛けのところにはお客さんなのか、おかみさんなのかちょっとわからないお婆ちゃんがひとり。
ということで私は独り身ながら、入口寄りの4人席に着座しました。

中から初老(失礼!)のおかみさんが登場。
「母ちゃん食堂」の名にふさわしい、やさしい津軽弁を話すおかみさんです。


まずはおかみさんに促され、酒を一杯。

 

田酒!・・・ズズズ・・・・・・うん、うまい!
私は日本酒があまり得意ではないのですが、この酒はとてもフルーティーでのど越しがよく、私も抵抗なく飲めました。

酒は青森の銘酒、西田酒造「田酒」
コップになみなみと表面張力が生じるくらいまで注いでくださいます。
手にもって酒を仰ごうとすると、
「最初の一口は置いたまま飲むんだよ」
母ちゃんから、優しい口調ながらちょっとばかりお説教をいただいてしまいました。

「田酒」は一杯800円。
母ちゃんが言うには、「田酒がこの金額で飲めるところはない」。
こっそりスマホで調べたところ、田酒は一時期「幻の銘酒」とまで呼ばれていたそうです。


お食事の前に、まずはお通しです。



ミズのおひたし!・・・シャキシャキ・・・いいねぇ!
その名のとおり瑞々しいおひたしです。
田酒の酔いが回ってきた私はふと思う・・・ミズってなんだ?

ミズは正式名をウワバミソウ(蟒蛇草)といいます。
蟒蛇が棲んでいそうな水辺に生えている山菜で、東北地方でよく食されています。


そしてお食事。
母ちゃんによると、この日のおすすめはホタテ、そしてイカだといいます。



ホタテ!!・・・・・・甘い、甘い、甘い、甘い、甘い!
噛めば噛むほどにほのかな甘みが徐々に、徐々に、徐々に、徐々に出てきました。
やはり陸奥湾のホタテはうまいです!


酒も進み、グラスも空に。
母ちゃんに促され、田酒をもう一杯。

この母ちゃん、勧め上手です。あなどれない・・・。


この日のおすすめ・その弐、イカ



身のお造り! うまい!!
やっぱりイカは生がうまいですねぇ~。



ワタの塩漬け!・・・・・・しょっぺぇ・・・。
田酒で塩辛さを中和しようと試みますが、残念ながら私の口には合わない様子。
母ちゃんもそのことを察したのか、「無理して食べなくてもいいんだよ」と優しいお言葉。



焼きゲソ! うまい!!
ゲソは焼いた方がうまいですねぇ~って、私は生のゲソは食べたことはなかったんでした。


陸奥湾の恵みに舌鼓を打ち、田酒を楽しみます。
母ちゃんの郷土話も極上の酒の肴です。



壁にかかっていた「ねぶたまつりの由来」という垂れ幕。
母ちゃんは「あんまり漢字が読めないのよ~」とおっしゃったので、私が朗々と読み下していくと、母ちゃんも婆ちゃんも感心していました。



そのうちおやじリーマン4人衆が来店したので、私はこのあたりで退散。
お代はしめて4,500円。
決して安い食事ではないけれど、青森の旅を締めくくるにふさわしい、最高のお食事でした。



かぁちゃん、おいしかったよ~






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