「
六所神社から意宇川を下って、次なる神社をめざします。
水鳥がくつろぐ意宇川を進み、
出雲郷橋という橋を渡ります。
バイパスじゃない方の国道9号に架かっている橋です。
ここからは、国道9号を東へ進んでいきます。
Adakae(あだかえ)???
「いずもごう」じゃないんですねぇ・・・これは初見じゃ読めませんね。
なぜ「出雲郷」が「あだかえ」と読むのかはさておき、
程なく進んだ歩道橋のある交差点で、県道153号線に入ります。
県道に入ってから次の信号交差点で、JR揖屋駅方向へ曲がります。
道なりに進んで10分ほど・・・
「意宇六社めぐり」第5社目・
【六所神社 → 揖夜神社 のルート】
六所神社 10時14分発
国道9号・島根県道153号経由
揖夜神社 10時44分着
*移動距離 5.5km
*所要時間 30分 (平均の速さ 11.0km/h)
「意宇六社めぐり」5番目の神社は、揖夜神社でございます。
太いしめ縄が掲げられた随身門です。
簡素な造りながら、重厚な感じを覚えますね。
そうそう、この日は今上陛下即位の礼が行われていました。
揖夜神社のおこりはよくわかっていませんが、『日本書紀』の斉明天皇5年(659年)の記述に、
「狗、
とあり、この「言屋社」が揖夜神社を指すと考えられています。
また『古事記』では、死者の国・
このことから、揖夜神社が古くから、黄泉国との境目を鎮護する神社だと考えられています。
主たる祭神は国母の神・
伊弉冉尊は黄泉国の神・
それでは随身門をくぐって、境内へ。
参道には石畳が敷かれ、空間も開けています。
境内は明るく、黄泉国の鎮護社というおどろおどろしさは感じられません。
御神木は、樹齢推定600年のスダジイ。
樹冠の枝が、蛇のとぐろを巻くように伸びているさまは、おどろおどろしさを少しだけ感じます。
重厚なしめ縄が掲げられている拝殿。
随身門から始まる参道の終点にあるのではなく、参道に対して横を向いて建っているのは珍しい構造なのだとか。
わが地元の鹿島神宮と同様の構造ですね。
拝殿の横の小道を進って階段を上ると、本殿を間近に拝見することができます。
こちらの本殿も、意宇六社の例に漏れず大社造。
そして本殿の中は、御神座が左奥にあり、御神体は右を向いて鎮座している
主祭神の伊弉冉尊は女神であり、同じく伊弉冉尊を主祭神とする神魂神社も女造となっています。
女造の逆は、
こちらは本殿内の御神座が右奥にあり、御神体は左向きで鎮座しています。
本殿に向かって左脇に鎮座するのは、境内社・
祭神は
『日本書紀』によると、天界(高天原)を追放された素戔嗚命は、最初に朝鮮半島に降り立ち、五十猛神も付き従ったといいます。
しかし素戔嗚命が「ここにはいたくねぇ」とおっしゃり、船で出雲に渡ったそうです。
このおりに五十猛神は多くの樹木の種をもたらしたので、日本は緑豊かな国となり、五十猛神は林業の神として祀られることとなったそうです。
なるほど、それで「韓国」の語が社号にあるのですね。
本殿の反対側に来ました。
こちらには
天界(高天原)の神・
三穂津姫神は、父神により出雲大社の神・
この日の出雲国は、このとおりの晴天。
黄泉国の鎮護社といわれる揖夜神社も、そうとは思えないほどに陽光を浴びていました。
奉拝、揖夜神社!
最後に御朱印(300円)を頂戴して・・・私はいったん冥府へ旅立ちます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます