観音寺城【国指定史跡】の登城が不完全燃焼に終わってしまい、失意のうちに安土駅に戻ってきたのでした。
1,200段の石段を上り下りした私の脚は、限界寸前のところまできていました。
・・・予定では、この旅で連日山城を上ることになっているのですが、私の脚は大丈夫でしょうか?
そんな心配をするようになってきました。
そして早いトコ宿に行って、さっさと寝てしまおう、明日も早いことだし。
そう考えて無駄な寄り道は一切せず、予約を入れた宿へ向かうこととしました。
安土駅からの電車は、16時20分発 琵琶湖線 普通電車 網干行きです。
京都駅から快速電車となって京都線に入り、大阪駅から神戸線に直通し、姫路を過ぎて網干駅まで進むロングラン列車です。
ま、私は京都駅で下りてしまうんですけどね。
安土駅から今宵の宿までも、「ニッポン城めぐり」の「城攻め」でお城と武将を集めていきます。
安土駅で電車を待っているときに「城攻め」をし、京極高次さんを登用しました。
高次さんの奥さまは、「浅井三姉妹」の次女・初。
またお姉さまは、豊臣秀吉の側室・竜子ということで、高次さんは「女の七光り」で出世した「蛍大名」と揶揄されたそうです。
しかし高次さん自身も決して無能ではなく、関ヶ原の戦いでは大津城に籠って西軍の大軍を引きつけ、本戦に間に合わせなかった大功を立てています。
16時20分、電車は定刻どおり安土駅を出発。
16時23分、安土駅のお隣・近江八幡駅にて「城攻め」。
長光寺城と後藤館を攻略。
戦国時代の建築業界では有名人の田中吉政さんを登用しました。
田中さんは岡崎城と柳川城の城主となり、それぞれ大規模な城下町形成を行って、現在にも残る街並みの礎を築きました。
また関ヶ原の戦いでは、西軍の首魁・石田三成を捕らえる大功を立てています。
長光寺城を攻略したことで、ご当地にちなむ異名・「瓶割り柴田」を獲得しました。
織田信長が観音寺城を攻略した後、六角軍は南部の甲賀に逃げてゲリラ戦を展開していました。
その後信長は信長包囲網を敷かれ、周囲が一斉に敵となる状況に陥ります。
六角軍もこの機に乗じ、信長の重臣・柴田勝家が守る長光寺城に攻め寄せてきました。
六角軍は長光寺城の水利に難があることを見て取り、水源を絶ってきたのです。
このとき勝家は、城兵に水瓶を割らせて決死の覚悟をもたせ、城から打って出たのです。
柴田軍は死に物狂いで戦い、見事六角軍を撃退したそうです。
・・・ということなのですが、この話は伝説の域を出ていないのだとか。
「かかれ柴田」の異名をもつ猛将・柴田勝家らしいエピソードではあるのですが。
16時34分、守山駅にて・・・
金ヶ森城を攻略し、3名の武将を登用しました。
中でも
「豊臣五奉行」、集結!
甲府で浅野長政、彦根で石田三成。
大垣で前田玄以、清洲で増田長盛。
そして守山で長束正家を登用し、5名勢揃いとなったわけです。
16時50分、
瀬田川を渡りました。
瀬田川の向こうは、日本一の湖・琵琶湖です。
また瀬田川は滋賀県限定の名称で、京都府では宇治川、大阪府に入って淀川と名を変え、大阪湾に注ぐのです。
電車は滋賀県の県庁所在地・大津を通り過ぎ、京都に入ります。
そして17時06分、
ついに京都駅に到着。
ここで電車を下りました。
京都から先に進む電車は、
17時39分発 嵯峨野・山陰線 快速電車 福知山行きです。
嵯峨野線が発着するホームは、32番・33番のりばで、0番のりばの片隅にたたずんでいる場所、悪くいえばはじっこに追いやられているホームなのです。
先発の電車は、途中の亀岡止まりなので、福知山のさらに先に宿をとった私は次発の電車を待つことになります。
30分以上の待ち時間があるので、
京都駅のうどん屋さん・「麺家+さがの」で夕食とします。
この屋号の「+」って、なんなんでしょう?
券売機を見て、「きざみうどん」(410円)というものに興味を惹かれた私。
「きざみ」??? 関東では見ない表記です。刻まれた何かがトッピングされてでてくるのでしょうけど・・・?
きざみうどん、うまい!
刻まれていたのは油揚げでした。
きつねうどんのお揚げを細かく切ったやつか・・・と思いましたが、きつねとは違い、きざみのお揚げは味付けがされておりません。
そして、薬味となっている九条ネギも細かく刻まれていますね。
ダシの文化が根付いている関西ならではのおうどんです。
この旅のテーマに掲げた「土地土地のものを食べる」に合致するメニューといえるでしょう。うむうむ。
きざみうどんをいただきながらも、「城攻め」。
「剣豪将軍」・足利義輝が幕下に加わりました。
京都駅からは・・・
17時39分発 嵯峨野・山陰線 快速電車 福知山行きに乗車します。
山陰本線・・・京都駅から日本海側を進んで山口県の
京都駅から園部駅までは、「嵯峨野線」という愛称がついています。
これまでは、日本第2位の路線・東海道線で京都までやってきました。
これからは、山陰本線という日本一の路線と真っ向勝負する旅となりますね。
17時39分、山陰本線の旅が始まりました。
京都駅から3駅目、快速だと京都の次の停車駅となっている二条駅にて。
日本100名城・第53番、二条城攻略!
織田家きっての名官吏・村井貞勝、室町幕府最後の将軍・足利義昭。
そして「龍造寺四天王」のひとりである木下昌直・・・あんた、九州人じゃないのか?!
木下さんは元は京都出身だと考えられており、肥前の木下氏の養子となったのだといわれているそうな。
将軍様もわが幕下に加わりました・・・セリフはいたって普通、将軍様らしくありませんな。
二条から快速で3駅、亀岡駅へ。
丹波地方の重要な拠点であった丹波亀山城、余部城と田能城を攻略し、
麒麟が来た~!
令和2年(2020年)大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公・明智光秀さんです!
そのお隣には、関ヶ原の戦いで東軍を勝利に導いた小早川秀秋さんもいらっしゃいます。
いわゆる「日本三大裏切者」のうちの二人と、この亀岡の地で顔を合わせることとなりました。
(秀秋さんは端っから東軍についていたから裏切っていないともいい、また光秀さんには本能寺冤罪説という説があります)
このお二人は、偶然にも丹波亀山城の城主を務めていたという経歴があるのです。
アクの強いお二人と、その間に挟まれる溝尾茂朝さんも登用していきます。
「石ころのような身分から・・・」
光秀さん独自のセリフですが、この出典元は『明智家法』という明智家臣団に対する軍法です。
そのあとがきに「石ころのような身分から引き立てていただき、過分な恩賞をいただいた。一族郎党は子孫に至るまで信長様への御奉公を忘れてはならない」とあるのです。
『明智家法』が記された1年後に、本能寺の変が起きてしまうのは、なんという皮肉でしょうか。
あるいはこの記述が、本能寺冤罪説の根拠のひとつともなっています。
18時17分、
園部駅に到着、こちらで車両4両が切り離しとなります。
終点の福知山駅までは2両編成となります。
19時35分、
続日本100名城・第158番、福知山城攻略!
そして、
終点の福知山駅に到着しました。
ちなみに駅名標の「いさ」は、福知山駅のひとつ前の駅です。
漢字で書くと石原、こんなの読めねえよ。
この日最後となる電車は、19時40分発 山陰本線 快速電車 城崎温泉行きです。
「快速 玄武洞通過」号ではないようですが・・・この快速電車の通過駅は玄武洞駅のみ。
私はその前の途中駅で下りてしまうので、実質各駅停車ですね。
レトロな感じの電車です。
113系電車? 115系電車? 私にはよくわかりませんが、これに乗って京都府を脱出します。
福知山から5駅、
和田山駅に到着。
この日の鉄道の旅は、これにて終了。
雨降りしきる和田山駅。
信号機は縦型になっていますが、但馬地方は意外な豪雪地帯なのでしょうか。
駅から徒歩約10分、今宵のキャンプ地は~こことする!
【今回の乗車記録】
JR西日本 (A18)安土駅 3番線 16時20分発
[A]琵琶湖線(東海道線) 普通 京都線直通 網干行き 10両
(A31)京都駅 5番線 17時06分着
(E01)京都駅 33番線 17時39分発
[E]嵯峨野・山陰線 快速 福知山行き 6両
(E16)園部駅 4番線 18時17分着 後4両切離し
福知山駅 2番線 19時36分着
福知山駅 1番線 19時40分発
[E]山陰本線 快速 城崎温泉行き 2両ワンマン
和田山駅 4番線 20時18分着
*所要時間 3時間58分 (移動時間 3時間21分 乗換時間 37分)
*移動距離 161.8km
*運賃 秋の乗り放題パス使用(使用しない場合、3,020円)
【今回の「城攻め」成果】
[A]琵琶湖線(東海道線)
16時11分 JR-A18 安土駅 京極高次を登用。
16時23分 JR-A19 近江八幡駅 長光寺城と後藤館を攻略、田中吉政を登用。
「瓶割り柴田」の異名を獲得。
16時27分 JR-A20 篠原駅 星ヶ崎城と桜生城を攻略。
16時29分 JR-A20・21 篠原駅・野洲駅間 永原城と小堤城山城を攻略。
16時34分 JR-A22 守山駅 金ケ森城を攻略。
長束正家、河田長親と金森長近を登用。
16時37分 JR-A23
16時44分 JR-A25 南草津駅 瀬田城を攻略。
16時53分 JR-A28
16時57分 JR-A29 大津駅 大津城を攻略。
17時00分 JR-A30 山科駅 山科本願寺を攻略。
[E]嵯峨野・山陰線
17時23分 JR-E01 京都駅 吉祥院城を攻略、足利義輝と一色藤長を登用。
17時43分 JR-E03 二条駅 二条城【日本100名城・第53番】と小泉城を攻略。
村井貞勝、木下昌直と足利義昭を登用。
17時51分 JR-E08 嵯峨嵐山駅 嵐山城と高雄城を攻略。
17時59分 JR-E11 亀岡駅 亀山城(丹波亀山城)、余部城と田能城を攻略。
明智光秀、小早川秀秋と溝尾茂朝を登用。
18時05分 JR-E13 千代川駅 八木城を攻略、内藤如安を登用。
18時18分 JR-E16 園部駅 園部城と橋爪城を攻略。
18時34分 鍼灸大学前駅(園部から3駅) 塩貝城と今宮城を攻略。
蜷川親長を登用。
19時00分
19時12分 山家駅 (園部から9駅) 八田城を攻略。
19時23分 綾部駅 (園部から12駅) 綾部城を攻略。
19時30分 石原駅 (綾部から2駅) 石原城を攻略。
19時35分 福知山駅到着前 福知山城【続日本100名城・第158番】を攻略。
有馬豊氏、小野木重次と明智秀満を登用。
20時00分 下夜久野駅(福知山から2駅) 鳴岩城を攻略。
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