<キリン、3年ぶり首位 09年上半期 第3のビール好調>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年7月10日
09年上半期(1~6月)のビール系飲料(発泡酒、第3のビール含む)の市場占有率(シェア)は、キリンビールがアサヒビールを抜いて、3年ぶりに首位に立った。割安な第3のビールを強化してきたキリンが、消費者の節約志向をつかんだ。全体の出荷量は前年同期より0.2%増えたが、過去2番目に低い水準にとどまった。
シェアで37.4%を獲得したキリンは第3のビールに加え、3月に全面刷新したビール「一番搾り」も好調で前年を上回った。8年連続で年間トップのアサヒは主力のビールで苦戦し、36.8%。2社の差はわずか0.6ポイントで、出荷量でみれば夏場の両社の1日分ほどの開きだ。激しい競争が続いており、年間首位をどちらがとるか予断を許さない。
サントリー酒類は、第3のビールと高級ビールがともに2けた伸びて12.7%。サッポロビールはエビス以外の唯一の新商品で第3のビール「冷製サッポロ」が予想を下回り、12.0%で、逆転は果たせなかった。
上半期の総出荷量は、約27億5千万リットル。各社が値上げに踏み切った影響で過去最低となった前年とほぼ並んだ。ジャンルごとのシェアはビールが49.1%と、半期ベースでは初めて5割を割り込んだ。発泡酒も21.8%と前年から減らしたが、第3のビールだけが大きく伸びて29.1%だった。(内山修)
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毎度のことですが、この業界ぐらい定期的にシェア状況を大々的に報道していただける恵まれた(?)業界はないと思います。
世の中にそれだけ関心を持っていただいているということは、大変に幸せなことです。しかも今回はオヤジにとっては嬉しい結果、かつ飲んでいただいたお客様への感謝の報ということでますますありがたいことです。
但し、これは一方で勝った負けたがクローズアップされて、個々の企業がどんな努力をしているのかとは違うところで企業のイメージを持たれてしまうリスクも持っています。
加えて、国内のビール類の市場は年々微減傾向が続いています。
ビール類に限らず、ホントにお酒を飲む方、お酒を飲む量が減っています。それだけでなく、今回は業界全体で微増だったとはいえ、結局単価の安いお酒に急激に流れていますので、必ずしも諸手を挙げて喜べることではありません。
萎む市場でのパイの奪い合いで一喜一憂している場合ではないというのが、ギョーカイ人の立場からの率直な感想であります。
とはいえ、これからいよいよビールの最盛期。ご愛飲の程よろしくお願いします。
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年7月10日
09年上半期(1~6月)のビール系飲料(発泡酒、第3のビール含む)の市場占有率(シェア)は、キリンビールがアサヒビールを抜いて、3年ぶりに首位に立った。割安な第3のビールを強化してきたキリンが、消費者の節約志向をつかんだ。全体の出荷量は前年同期より0.2%増えたが、過去2番目に低い水準にとどまった。
シェアで37.4%を獲得したキリンは第3のビールに加え、3月に全面刷新したビール「一番搾り」も好調で前年を上回った。8年連続で年間トップのアサヒは主力のビールで苦戦し、36.8%。2社の差はわずか0.6ポイントで、出荷量でみれば夏場の両社の1日分ほどの開きだ。激しい競争が続いており、年間首位をどちらがとるか予断を許さない。
サントリー酒類は、第3のビールと高級ビールがともに2けた伸びて12.7%。サッポロビールはエビス以外の唯一の新商品で第3のビール「冷製サッポロ」が予想を下回り、12.0%で、逆転は果たせなかった。
上半期の総出荷量は、約27億5千万リットル。各社が値上げに踏み切った影響で過去最低となった前年とほぼ並んだ。ジャンルごとのシェアはビールが49.1%と、半期ベースでは初めて5割を割り込んだ。発泡酒も21.8%と前年から減らしたが、第3のビールだけが大きく伸びて29.1%だった。(内山修)
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毎度のことですが、この業界ぐらい定期的にシェア状況を大々的に報道していただける恵まれた(?)業界はないと思います。
世の中にそれだけ関心を持っていただいているということは、大変に幸せなことです。しかも今回はオヤジにとっては嬉しい結果、かつ飲んでいただいたお客様への感謝の報ということでますますありがたいことです。
但し、これは一方で勝った負けたがクローズアップされて、個々の企業がどんな努力をしているのかとは違うところで企業のイメージを持たれてしまうリスクも持っています。
加えて、国内のビール類の市場は年々微減傾向が続いています。
ビール類に限らず、ホントにお酒を飲む方、お酒を飲む量が減っています。それだけでなく、今回は業界全体で微増だったとはいえ、結局単価の安いお酒に急激に流れていますので、必ずしも諸手を挙げて喜べることではありません。
萎む市場でのパイの奪い合いで一喜一憂している場合ではないというのが、ギョーカイ人の立場からの率直な感想であります。
とはいえ、これからいよいよビールの最盛期。ご愛飲の程よろしくお願いします。