原発再稼働反対デモ

かつての学生運動を彷彿とさせる原発再稼働反対のデモの盛り上がり。
テレビ画面を視ながらまだ日本にもこんなバイタリティがあったのかと感じました。
電力会社の在り方、政府のやり方も相当問題ですが、最近の原発再稼働反対が絶対正義のような空気には危ないものを感じます。

我々は日々当たり前のように電気を使っています。
節電を心がけているとはいえそれなりに使っているし、計画停電には反発も多いし実際に困る人も多い。原発を使わなければコスト高の化石燃料に頼らざるを得ないにも関わらず、電力料金の値上げは電力会社が身を切ることの方が先と認めようとしません。

一昨年までは安定と高収入を求めて就職人気企業ランクの上位だった電力会社は今や行きたくない会社へ急転落。
給料も税金を投入した会社なのに大企業並みなどとんでもないという空気の中、将来を悲観して退職する人も少なくないと聞きます。

民間企業である以上、企業を守ろうとするのはある意味当然なこと。
今の東電や関電の姿勢は全く支持できませんが、電力会社や国を徹底的に悪者にして責め立てたからといって、問題が解決するとは思えません。

中長期の視点と直近の課題とステップを踏んだ施策が必要なはずですが、本来それをリードすべき政治が選挙の勝ち負けを目的とする政治屋さん同士の政争に明け暮れてますから。（呆）