福岡市内はスカッとまではいかずとも夏の日差しで結構暑い1日でした。
これで九州も梅雨明けかなどと呑気に思っていたら、一方で福岡県南の筑後地域では局地的な集中豪雨だったようで、わずか車で1時間弱の距離でこれだけの天気の違い、改めて驚いています。
ちょっと極端なことがあるとすぐ異常気象といって危機感を煽る人たちがいますが、平均的な状況は様々な極端があってこそ。
人間が作り出した相場だって同じことで、平均という数字の裏で幾多の高低の値は発生しているわけで、最終的に大きな傾向から平均が導き出されるのであって、平均値しか出て来ない自然や相場の方が不気味です。
そうはいっても、九州の梅雨もそろそろ明けて欲しいところです。
週間予報では火曜日あたりから梅雨明けの予感を窺わせる晴れマークの連続ですが、これも既に1週間ズレています。
予報の精度が上がったと言っても、先のことは先になってみなくては本当には判りません。
ちょっと前までは行き過ぎた円高は日本経済にとってマイナスだと騒いでいましたが、こういうことがあると途端に円高で良かったなどと平然と自らの立場を変えて、常に正義の立場に立ちたがります。
そもそも自国の通貨が弱い方が良いなんて発想が異常です。
それでも今回はキツいぞということですが、だからといって店頭売価にはなかなか反映しない日本の消費者は結構恵まれています。
さて、誰がどんなコストを使ってそれを吸収しているんでしょうか。
きっと買い物をする主婦は考えもしないでしょう。でも、確実に誰かが何かのコストを使って負担しているのです。
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<穀物高騰で食肉値上がり懸念台頭 商社、調達先分散で対応>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2012年7月22日
穀物相場の高騰は、輸入の多くを米国に依存する日本の食卓にも影を落とす。輸入穀物を飼料に使っている豚肉などの食肉価格のほか、穀物を材料にした調味料などの値上がりも懸念され始めている。大手商社では、穀物調達先の分散化が一段と進む可能性がある。
日本で飼料や加工用などに使われるトウモロコシはほぼ100%を輸入に頼り、うち米国産が9割程度を占める。大豆は全輸入量のうち米国産が66%、小麦も56%が米国からだ。
輸入穀物は、家畜の飼料に使われているだけでなく、食用油に加工されてマヨネーズなどの調味料の材料になっており、価格上昇は広く生産コストに跳ね返る。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表は「円高やデフレで、これまで穀物相場が上昇しても、日本では小売価格に転嫁されにくかったが、限界がくるかもしれない」と指摘する。とりわけ、米国で生産されたトウモロコシは米国内での消費が8割を占め、「生産の減少は海外輸出分に響きやすい。今後、輸入の大部分を米国に頼る国はパニックになるのでは」と警戒する。
国内メーカーの食用油の出荷価格は今月1日から上昇し、小売値に圧力がかかっている。一方、大手商社では「米国依存から調達先の多様化」(日本貿易会の槍田松瑩会長)が課題となっている。
大豆調達を狙って三菱商事は今年1月、ブラジルの大手穀物集荷会社に出資。双日はアルゼンチンでの穀物生産に乗り出している。南米以外では、豊田通商が今春、豪州の穀物集荷会社に資本参加し、小麦の調達先を確保。三井物産もロシアの穀物会社と提携し、同国からの輸出を始める方針だ。米国の凶作が長引けば、こうした安定調達に向けた対応がさらに商社に求められそうだ。
これで九州も梅雨明けかなどと呑気に思っていたら、一方で福岡県南の筑後地域では局地的な集中豪雨だったようで、わずか車で1時間弱の距離でこれだけの天気の違い、改めて驚いています。
ちょっと極端なことがあるとすぐ異常気象といって危機感を煽る人たちがいますが、平均的な状況は様々な極端があってこそ。
人間が作り出した相場だって同じことで、平均という数字の裏で幾多の高低の値は発生しているわけで、最終的に大きな傾向から平均が導き出されるのであって、平均値しか出て来ない自然や相場の方が不気味です。
そうはいっても、九州の梅雨もそろそろ明けて欲しいところです。
週間予報では火曜日あたりから梅雨明けの予感を窺わせる晴れマークの連続ですが、これも既に1週間ズレています。
予報の精度が上がったと言っても、先のことは先になってみなくては本当には判りません。
ちょっと前までは行き過ぎた円高は日本経済にとってマイナスだと騒いでいましたが、こういうことがあると途端に円高で良かったなどと平然と自らの立場を変えて、常に正義の立場に立ちたがります。
そもそも自国の通貨が弱い方が良いなんて発想が異常です。
それでも今回はキツいぞということですが、だからといって店頭売価にはなかなか反映しない日本の消費者は結構恵まれています。
さて、誰がどんなコストを使ってそれを吸収しているんでしょうか。
きっと買い物をする主婦は考えもしないでしょう。でも、確実に誰かが何かのコストを使って負担しているのです。
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<穀物高騰で食肉値上がり懸念台頭 商社、調達先分散で対応>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2012年7月22日
穀物相場の高騰は、輸入の多くを米国に依存する日本の食卓にも影を落とす。輸入穀物を飼料に使っている豚肉などの食肉価格のほか、穀物を材料にした調味料などの値上がりも懸念され始めている。大手商社では、穀物調達先の分散化が一段と進む可能性がある。
日本で飼料や加工用などに使われるトウモロコシはほぼ100%を輸入に頼り、うち米国産が9割程度を占める。大豆は全輸入量のうち米国産が66%、小麦も56%が米国からだ。
輸入穀物は、家畜の飼料に使われているだけでなく、食用油に加工されてマヨネーズなどの調味料の材料になっており、価格上昇は広く生産コストに跳ね返る。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表は「円高やデフレで、これまで穀物相場が上昇しても、日本では小売価格に転嫁されにくかったが、限界がくるかもしれない」と指摘する。とりわけ、米国で生産されたトウモロコシは米国内での消費が8割を占め、「生産の減少は海外輸出分に響きやすい。今後、輸入の大部分を米国に頼る国はパニックになるのでは」と警戒する。
国内メーカーの食用油の出荷価格は今月1日から上昇し、小売値に圧力がかかっている。一方、大手商社では「米国依存から調達先の多様化」(日本貿易会の槍田松瑩会長)が課題となっている。
大豆調達を狙って三菱商事は今年1月、ブラジルの大手穀物集荷会社に出資。双日はアルゼンチンでの穀物生産に乗り出している。南米以外では、豊田通商が今春、豪州の穀物集荷会社に資本参加し、小麦の調達先を確保。三井物産もロシアの穀物会社と提携し、同国からの輸出を始める方針だ。米国の凶作が長引けば、こうした安定調達に向けた対応がさらに商社に求められそうだ。