今日のひとネタ

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ラップはカポエラだ!

2005年03月01日 | 日記・雑記・ただの戯言
 カポエラという格闘技をご存知でしょうか? カポエイラとも言われます。一部では「ブラジルの呪われた格闘技」と言われますが、簡単にいうと「逆立ちして足蹴りだけで戦う」という特異なものです。

 なぜこれが呪われてるかというと、要するに黒人奴隷が手錠をかけられていたとしても、支配者に対して実力行使に出る手段として足だけで戦うようにしたということからだそうです。しかも、その技の練習中には奴隷同士で周りを取り囲んで音楽を奏で、すきまからちらっと見ると、あたかも踊りを楽しんでるように見えたと。そこまでして鍛えた技だから「呪われた」と言われるわけです。

 実は今日のTBSラジオストリームの「コラムの花道」を聞いてたら、「ラップというのは、音楽だけども結局は反体制のメッセージであり、国家権力だったり警察権力だったり、あるいは白人に対して反抗するものである」という話をしてました。それで、「にゃるほど。ラップもカポエラも、結局は音楽を楽しんでる風を装った反体制活動であったのか」と悟った次第です。

 それを考えると、日本人のやるラップは正しくはラップではないわけで、ジャパニーズラップというと一番近いのが河内音頭あたりになるのかな? あるいは講談なんかで、歴代天皇の名前をバァ~っと早口で並べていう件がありますが、あんな感じですね。ただ、日本語のラップというと「ご機嫌いかが 1・2・3」くらいしか浮かびませんが。

 なお、今日の「コラムの花道」は、アカデミー賞の司会をやったというコメディアンの話が主ですが、結構過激な話が聞けて面白いです。あそこのWEB RADIOは毎日更新されてしまうので、聞くなら今のうちにどうぞ。

 またカポエラについては、中島らも著「超老伝-カポエラをする人」を読むとよくわかります。この本によると、「空手バカ一代の大山倍達と骨法の堀辺、それらに二度挑戦して二度破れた」格闘技だそうです。ちなみに、空手バカ一代での敗戦は「カポエラは、逆立ちして戦うため長時間の戦いでは頭に血がのぼってしまいバテる」事が原因でした。もぉ~梶原一騎ったらおちゃめなんだからぁ。

 ついでに中島らもの話をすると、小説では「ガダラの豚」がNO.1で、次に来るのがこの「超老伝」だと思っとります。氏のエッセンスは、これを読むとすべて含まれてると思うのですが。どんなもんでしょう?