今日のひとネタ

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安全運転講習ビデオを再現する

2006年07月13日 | 日記・雑記・ただの戯言
 何年か前に会社の研修で見たビデオ。飲酒運転の危険性を啓蒙するものだったのですが内容は悲惨そのもの。折角ですのでその内容を再現してみましょう。



 主人公は会社員男性。会社のちょっとした打ち上げでビールを飲み、同僚から「車じゃないんですか?」と言われて「大丈夫だよ、ビールだけだから。」とそのまま自分で運転して帰宅。

 その帰宅途中の道路で停車中の車を発見。「なんでこんなところで止まってるんだ!」と反対車線に出て追い抜こうとしたら、なんとそこは横断歩道で女子高生が横断中。ブレーキをかけたものの間に合わず跳ね飛ばしてしまい、相手は意識不明の重態に。

 主役はそのまま交通刑務所へ。「なんで横断歩道だと気がつかなかったのだろう。」と嘆くところへ警察官から「酒を飲んでたからだよ!」と責められる。おまけに、飲酒運転では保険がおりないので被害者への賠償はもちろん自腹。

 本人が刑務所にいるので被害者の見舞いは奥さんが行く事に。しかし相手の親からは「回復の見込みのない植物状態にするくらいなら、いっそのこと殺してもらった方がよかったのに。」という恨み言が。

 会社をクビになってしまった旦那の代りに、奥さんが子供を実家に預けて働きに出ますが、見舞いに行くたびに仕事を抜け出すので職場では「また早退ですか?」と文句を言われ、被害者の親からは「毎日来るのが筋でしょう!」と責められる。その上に、生活苦から借金してしまったため家に帰ると取立人が「奥さん、借りた金は返すのが当たり前でしょう。大きな声で近所中に言いふらしますよ!」と嫌がらせを受けたり。

 家に帰った奥さんが「あなた…私もう耐えられません…」と涙ぐむシーンに続いて、交通刑務所内でのシーン。係官から「奥さんが自殺したよ!」と告げられた主役は呆然とするものの、自分は収監中のため葬式にも行けず…。


 と、まぁそういう物語でした。借金取りから「奥さん、金がないんなら肉体労働してもらわなあきませんなぁ。ウヘヘ。」とか、子供が学校で「お前の父ちゃん殺人鬼らしいなぁ」といじめられるとかそういうストーリーまではありませんでしたが、本当に気分が暗くなるビデオでした。

 とにかく役者の人たちがはまり役で、特に奥さんの不幸そうな顔ったらこれ以上のものはありません。元々飲酒運転などはしませんが、これを1回見たら最低30年間くらいは抑止効果がありますので、私が飲み会をウーロン茶だけで乗り切る事が出来るのは特に精神力が強いというせいではなくこのビデオのおかげです。。

 ということで中村獅童もこのビデオを見ておけばよかったのに、とは思うのですが芸能人は事件起こすたびに話題になるので宣伝効果もあったりして。じゃ、まぁそーゆーことで。