今日のひとネタ

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おとこわりします

2008年11月28日 | ニュースに一言
 裁判員制度の話題をよく耳にすると思ったら、候補者への通知が始まったとか。いまだに制度の詳細を理解してないのですが、むしろ理解してる一般人の方が少ないでしょう。

 今のところの話題というと「仕事が休めない」「派遣社員なのでその分の給料を補填して貰わないと行けない」とかいう声が多いようです。すなわち、通知があっても行けないというタイプの悩みです。

 私ももちろん仕事が入ったら困るなぁとは思うのですが、これは義務なのでおとこわりしますとはいえないらしいです。親が死んでもことわれないのかとか、無断で欠席したら罰則があるのかとかはわかりませんが。

 しかし、私は自分が実際に参加するとした場合の不安も大きいです。素人が量刑の決定にまで関わるのは怖いと言う声もあるようですが、私の場合は一緒に裁判員をやる人たちのことが気になります。

 大事な話をするのに、思想、信条から生活習慣、宗教、受けてきた教育まで違う人たちと、真剣に話し合うのが不安で。これが仕事関係のセミナーだったら、ディスカッションをしてもなんとかまとまるようにみんな協力しますが、こういう場合に議論が紛糾したらどうするのかと。

 たとえば、裁判員の中でハムラビ法典を持ち出して「目には目を」とか言い出す人と、ブードゥー教の人がいて生贄の儀式を始めたり、キリスト教の神父さんが「嫌われ松子の一生」よろしく「私は全て許します」とか言い出したら、話がややこしいですし。

 そこまで極端でなくとも、裁判所の駐車場で車の灰皿の中身を地面にバカッと捨ててた人が一緒のグループだったりしたら、まともに議論するのイヤですもの。あるいは隣のオヤジが大神源太みたいなスケ乳首のシャツ着てたりすると、唖然としてしまったり。

 ほとんどボランティアみたいな形で出かけるのにストレスためるのはいやです。万一、同じグループに得意先の偉いさんがいたら、こちらはやたらと同調したりして。

 一方個人的なメリットはというとほとんどないのですが、どういうものかちょっとは見てみたいという好奇心が一つ。あとは合法的に仕事を休めるというのも一つ。裁判員制度については守秘義務があるそうですから、所長に「すいません、3日ほど休みを下さい」と言って「ん? なんかあるのか?」と言われても「いや、ちょっと、いえません。」とかいうのがありになるわけです。そうすると、裁判員制度で呼び出しがあったかどうかなんて言わなくてもいいわけで、適当に休みが欲しい場合は重宝します。

 なんていっても、こういうのはサラリーマンだから通用するのであって自営業の人は休めば休むだけ収入が減るので辛いでしょう。ということで、基本的に裁判員制度には反対。そもそも、なんでこの制度を導入せねばならんのかという国民的な合意が得られてないと思います。なんか納得できないですね。