今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

柴又慕情

2010年06月05日 | 日記・雑記
 9年くらい前、埼玉に引っ越してきたばかりの頃は「東京近辺のベタベタな観光地を訪ねる」というやくみつる氏のような企画をやってて、サンシャインシティ、上野動物園、銀座、鎌倉、お台場、東京タワー、東京ディズニーランド、後楽園ゆうえんち、などいろいろ行きました。(埼玉県内はもっと行きましたけど)

 で、今後の方針としては「よく耳にする地名だけど実際行ったことがないので試しに行ってみよう」という長ったらしい企画をやります。ただし、娘さんたちはそんな地味な日帰り旅行にはつきあってくれなくなったので、お供は当然妻のみ。記念すべき初回は柴又です。

 以前新聞記事かなんかで柴又の紹介を見て、「そういえば行ったことないなぁ」と思ったのがきっかけ。さらに妻が図書館で「東京七福神を歩く」という本を借りてきて興味を持ったので。ただし、行ってみようとは思ったもののどこにあるかがわからんと。

 私とて当然「男はつらいよ」は知ってますので、「私、生まれも育ちも葛飾柴又…」というのが記憶にあって葛飾区だろうというのはわかったのですが、どこで乗り換えて何線の何駅まで行けばいいかというのを今回調べてみて初めて知りました。

 駅はまぁ柴又なのですが「太極拳で産湯をつかい…」というくらいなので、あの辺の人は早朝から広場に集まって手足をクルクルとやってるのでしょう。…あ、違いますか。(ちなみに元ネタはくまプーです。中川いさみ先生ごめんなさい)

 行ってみた感想としては、思ってたより面白かったです。私は完全に勘違いしてて、帝釈天というのはあの門のことだけだと思ってたのですが、ちゃんとしたお寺なんですね。それもあんなに立派な木彫りがあれだけ展示されてるとはちっとも知りませんでした。おまけに庭園まであったし。

 帝釈天まで行ったついでに当然「葛飾柴又寅さん記念館」にも寄りました。「男はつらいよ」については、新作ができるたびに舞台がどこだとかマドンナが誰だとか話題になってたので大体知ってはいたものの、若い頃は結構「ケッ!」とか思ったのでちゃんと見たことはほとんどありません。私の子供の頃はテレビドラマでもやってたので、映画になったとはいえそんなにプレミア感がなかったのも事実。さらに、映画館で唯一見たのは「柴又慕情」なのですが、これもドリフの映画に連れてって貰ったら、たまたま同時上映がこれだったという…。

 ですが、記念館でいろいろ見てると映画も最初から見てみたくなりました。別に渥美清氏が嫌いなわけでも寅さんが嫌なわけでもなくて、たまたま見なかったという感じが強いので。渥美清氏はドラマだと「こんな男でよかったら」とか、昭和50年くらいには「よいしょ」とかいうドラマに出ててあれは結構好きでした。(再放送は全然見たこと無いドラマですけど)

 さらに、記念館の横の江戸川の土手に上がってみたら、なんと矢切の渡しがあるではないですか。あの歌は知ってましたが、まさか実在する地名だったとは。(って、無知の証明?) 多分「夜霧と私」とかいう歌を作った人もいるのではないかと思いますが、なにしろ今回は勉強になりました。

 昼食は「川甚」というところで食べたのですが、ここは「男はつらいよ」第一作でさくらと博が結婚式をあげた店だそうです。(なんと!) さらに、夏目漱石の「彼岸過迄」にも登場するのだとか。

 ベタベタな観光地というと「今更行かなくても…」という気もしてたのですが、今日は天気もよく混雑もそこそこでなかなか楽しめました。ただし帝釈天の参道は行きは空いてましたが帰りは結構込んでて、何回もぶつかられて大変だったのですが…。

 ということで、第二弾はどこにするかですが、該当する場所としては、両国、神楽坂、深川、皇居、巣鴨、アメ横、神田、靖国神社、明治神宮、寛永寺、などなど。東京都民の方のお奨めはどのあたりでしょうか?