昨夜テレビで「猪木VSアリ」を見ました。この試合の当時私は中一。部活があったので生中継は見られず。家に帰って兄に様子を聞いたら「猪木が寝っぱなしで引き分け。つまらん。」だったので、「え…?」と呆然。
別にプロレスファンではなかったのですが、猪木が勝てば面白いと思ってたと記憶してます。あるいは本気で殴られれば猪木は死ぬかもとかも思ってたかと。
この試合についてはここでも何度か話題にしてますが、試合を成立させるためのルール決めの駆け引きも面白いのであって、その辺も含めて見ないとだめなんですね。
とはいえ細かい話は抜きにして、ちゃんとフルラウンド見てみたらあれは相当緊張感あります。どっちも負けられないという感じがヒシヒシと伝わってくるので、NHKのニュースで「茶番です」と言った磯村なにがしは見る目がなかったなぁと。
あの試合のルールをちゃんと説明できる人も少ないと思うのですが、異種格闘技戦というかトータルファイトが普通となった現代から考えると、今ならルールを決めてからそれに対応できる練習を積み重ねて試合に臨むのが普通ですのにね。
で、ここからは空想ですが、寝技5秒という制限がある状況では、レスラーが勝つには「カニばさみ」「飛びつき逆十字」などかと思います。グローブが4オンスだったと聞けば、殴られれば相当やばいのはわかりますから猪木のあの戦法になったのだと思いますが、あれでは負けなくとも勝てないですから。
あれから40年、様々な「なんでもアリ」の格闘技を見てきた目では、多分ヒクソンとかホイスならアリにも勝っただろうなと思いますが、コピィロフ先生とアリの試合も見たかったなぁと。一瞬で足関節決めるのができそうだし。そういう妄想とか空想は楽しいです。いずれにしても、あらゆる分野の偉大なパイオニアは歴史が審査します。アリは間違いなく偉大です。