「黒い雨」というと映画ですが、1989年公開の作品。スーちゃんこと田中好子さんが主演ですが、この作品は翌年の第13回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞、最優秀音楽賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀編集賞、、優秀美術賞、優秀録音賞などに輝いたものです。当然スーちゃんが最優秀主演女優賞でした。
私は原作は読んだことあって、映画もビデオ借りて見た記憶があります。が、今回CSで放送してたので久しぶりにちゃんと見てみようと思った次第。で、妙に録画時間が長いと思ったら、未公開シーンも一緒に放送されてました。
公開された本編だけ見ると、最後に主人公の矢須子が病院に運ばれていくシーンで終わりだったので彼女はそのまま…というのを連想させるのですが、追加のシーンはとりあえず回復して四国に巡礼の旅に行くというものでした。
ということは、あの時は彼女は助かったということで安心したものの、四国のお遍路さんの旅も苦しく原爆症は抱えているわけですから辛そうで、これは見た方が良かったのかどうかというのが悩むところであります。今村昌平監督も迷いに迷った末削除したそうですが、世間一般の評価はどうなのでしょう。本編は全編モノクロなのが、追加シーンはカラーでしたし。
ということで、見てはみたものの気分が落ち込むことこの上なく、土曜の夜に見るような映画ではなかったかもしれません。スーちゃん…。