今日のNHKFM「歌謡スクランブル」はアイドル・コレクションと銘打った選曲で、後半は天地真理特集でした。
ということで、まずはオンエアリストをご覧ください。
「お嫁サンバ」郷ひろみ
「私鉄沿線」野口五郎
「哀しい妖精」南沙織
「年下の男の子」キャンディーズ
「UFO」ピンク・レディー
「気になる17才」あいざき進也
「イルカにのった少年」城みちる
「青春の坂道」岡田奈々
「まちぶせ」石川ひとみ
「ふりむけば愛」三浦友和
「思秋期」岩崎宏美
「乙女のワルツ」伊藤咲子
「ひなげしの花」アグネス・チャン
「みずいろの手紙」あべ静江
「しあわせの一番星」浅田美代子
「涙から明日へ」堺正章
「水色の恋」天地真理
「ひとりじゃないの」天地真理
「虹をわたって」天地真理
「若葉のささやき」天地真理
「恋する夏の日」天地真理
「空いっぱいの幸せ」天地真理
「初恋のニコラ」天地真理
「想い出のセレナーデ」天地真理
この年代なら強いと思ってたら、三浦友和の「ふりむけば愛」のみ知らず。これまで聞いたこともありません。その昔、「三浦友和はアイドルか否か」というのが国会で審議された事があるのをご記憶の方はおられるでしょうか。うちの母はたまたま中継見てて大笑いしたそうです。
要するにこの人がタバコのCMに出てたので、まだ専売公社の時代でしたから「アイドルをタバコのCMに出すのはいかがなものか?」という議論だった様子。答弁では「三浦友和はイカす男であり、百恵の旦那としても大変魅力的であります。」なんてのがあったと、私は雑誌で見ました。
今日は70年代の楽曲縛りかと思ったら、「お嫁サンバ」と「まちぶせ」が81年なので比較的新しめ。あいざき進也は昔ラジオに出てたのを聞いたような気がしますが、夜中だったので当然「しんや放送」です。(ベタベタ…) 城みちるの「イルカにのった少年」を聞くといつも思い出すのが、セイヤングの「天才・秀才・バカ」のネタで「尿ちびる イカくさい少年」というの。ファンの人はすいません…。
岡田奈々の「青春の坂道」は、出演していた「俺たちの旅」で別ヴァージョンがかかってびっくりしたことがありました。歌詞も違ったような…。
アグネスの「ひなげしの花」は、のんさんが新しく出したアルバムでカバーしてて、彼女も甲高い声なもんで、物真似にならずにあの雰囲気を出してて凄く面白いです。のんさんにこれを歌わせようと思った人は偉いですね。
あべ静江をアイドルと呼ぶかどうかは議論があるでしょう。妻の兄などは、当時小柳ルミ子の大ファンで部屋にポスターまで貼ってて、テレビに出ると「ルミちゃ~ん!」なんて言ってたのが、しばらくすると「今はあべ静江だ!」となったそうなので、私はアイドルと認定します。まぁ小柳ルミ子がアイドルかどうかというのも判断に迷うところですが。
浅田美代子は見かけとしては可愛かったし好きなタイプなのですが、どうも芸風が好きになれずレコードを買ったことも買おうとしたこともありません。ただ、この「しあわせの一番星」は凄く好きだったりします。
そしてなぜか唐突にマチャアキの「涙から明日へ」もありました。これはAメロは覚えやすくて凄くいい曲なのですが、転調が激しくて「どこ行くねん、どこ行くねん!」という感じ。今も最初の方しか歌えません。
後半の特集の天地真理ですが、子供の頃に少年ジャンプで読んだ「天地真理物語」によると、「母子家庭で家は貧しく、ピアノを習ってはいたが買って貰えなかったため、家では紙に書いたピアノで練習していた。それを見た母親がなんとか工面してピアノを買ってくれ、将来はピアニストになろうと音楽系の学校に行くが『手が小さくてピアニストに向いてない』と言われ、歌の方に転向した。」という事でした。
彼女の全盛期というと私は小学校低学年でしたから、すっかりそれを本気にしてたのですが、大人になってからはいかにもとってつけたようなストーリーに見えて、「ケッ! どうせ大盛りの作り話だろう。」と思うようになりました。
が、その認識が変わったのは去年の事。以前に録画した昔のレコード大賞の映像(72年だったかな?)を見てたら、天地真理が出てきてオーケストラをバックにピアノを弾く場面があったのですね。それが凄く本格的で「あ、ホンマやったんやわ。」と。(本日の画像はその時のものです。)
と、アイドルコレクションというと、色々語れるものですね。そういうのが歌謡曲の正しい楽しみ方ではないでしょうか。やはり70年代歌謡は偉大です。
ところで、この番組のオンエアリストにはCD番号も書いてあるのですが、「青春の坂道」と「まちぶせ」が同じ番号なので「はて?」と思って検索してみたら、これが「20世紀BEST アイドル・ヒストリー ポニーキャニオン篇 1」というCD。なんで、わざわざそんなところから?