今日のひとネタ

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願いが届くこと これこそまさに「ハート通信」>石川ひとみコンサート2022

2022年10月08日 | 石川ひとみ

 

 昨日は石川ひとみさんのコンサートに行ってきました。会場は、東京都北区王子にある北とぴあ つつじホール。昨年のライブははビルボードやTFMホールなどでしたから、今回はちょっと大きめのホールということになります。402席ですが、最前列は撮影スタッフに配慮してかお客さんは入れず、後方も何か所かカメラで席が座れなくなっていました。客入りは開演前にざっとみたところ、ほぼ満員の感じと私は見ました。大雨でしたが当日券も多少売れたのでしょうか。やはりお客さんが多いと盛り上がりますね。

 今回のバンドメンバーは、ギターは当然山田直毅さん。ベースもお馴染みの石村順さんで、ピアノもレギュラーの斉藤哲也さん、今回はパーカッションが入ってこちらもお馴染みの元田優香さんがいました。そしてドラムはおらず、弦楽奏者が3名入ったという珍しい編成。弦楽のメンバーも出ずっぱりで全曲参加してましたから、直毅さんはこのコンサート用に新しいアレンジで全部譜面書いたのでしょうね。素晴らしい仕事量です。

 そして直毅さんは今回全編アコギで、スティール弦の6弦と12弦の使い分け。エレキは一切持たなかったのが意外。そしてベースの石村さんが今回特殊で、エレキのフレットレスベースと、エレクトリック・アップライトベースの2本だけ。どっちもフレット無しとで全編通すのは、ポップスのステージでは非常に珍しいのではないでしょうか。本当にチャレンジングな仕事人です。

 ステージは約10分遅れで開始。バンドメンバーが登場してから石川ひとみさんがステージに登場し、中央のスタンドも白いマイクに向かいました。登場した時は白いドレスかと思ったのですが、それは照明の関係で実際は黄色だった様子。華やかで凄く素敵な衣装でした。

 そして今回の曲目ですが、私はメモをまったく取らずに見たので記憶のみ。カメラがいっぱい入ってる時点で、昨年出たDVDや今年発売になったブルーレイとは極力ダブりを避けるという予想は簡単についたのですが、なんとオープニングが「夏の終わりと麦わら帽子」、続いて「長そでのカーディガン」。どちらもまったくノーマークでした。私はこれらは予習して行かなかったという…。

 あとは驚いたのがカバー曲として「道化師のソネット」を歌ったこと。かなり前のテレビ番組で歌ったことがあるとの事でしたが、どうやら物凄い前ですね。それはそれとして、この曲は歌詞もメロディもひとみさんの声にすごく合ってると思いました。またやっていただきたい企画です。

 そしてそして、終盤に差し掛かった頃「まちぶせ」を歌い、そろそろ終わりかと思ったら、次の曲は作詞が松本隆さんで作曲は吉田拓郎さんだと紹介。もうそれだけで場内からは拍手喝采。もちろん「ハート通信」ですが、これは私が1979年にテレビで初めて聞いてファンになるきっかけとなった思い出深い曲です。昨日は出かける前に「これを聞きたい」とツイートしてたくらいですが、それがかなったというのはこれこそまさにハート通信。極めればUFOとも交信できるかもしれません(?)。拓郎さんが「隠れた名曲」と言ってたそうですが、隠れさせてはいけない、みんなで広めましょうとひとみさんも言ってた通り、もっともっとみんなに知って欲しい曲です。

 本編は「君は輝いて天使にみえた」で終了したのですが、アンコールでは珍しく「空色のフォトグラフ」を披露。続いてまたまた珍しい「Tenderly」が聞けて、実は私はこれをレコードで聞いた時はあまり好きではなかったのですが、ああやってストリングスも入った編成で生で聞くと静かに盛り上がるしいいですね。あらためてCDでも聞いてみたいと思いました。

 ここで終了したものの拍手が鳴りやまず、なんと今回はダブルアンコールもありました。ステージ上で軽く打ち合わせがあったようですが、リザーブで用意してあったと思われる「40回目のlove song」を披露。演奏中色々あって、終了後も鳴りやまない拍手の中、もうバンド全体でできる曲はないということで、山田直毅さんのギターだけで「まちぶせ」を1コーラスだけ。もうお腹いっぱいになる内容でした。

 今回もカメラが入ってたので、配信やその後の映像発売に繋がるのでしょうか。いつもと違う感じの編成とセットリストだったので、個人的には映像作品として残していただきたいステージだったと思います。あとは、今回初めてのホールでしたが、折角の歌声なのでもっと会場全体にひとみさんの歌が響き渡るような音響にして欲しかったと思うのですが、その辺はPAの専門的な問題で色々な事情があったのかもしれません。その辺は、座る席によって聞こえ方が変わったかも。

 そんなこんなで色々あったステージでしたが、全般に素晴らしい演奏を聞かせて下さったバンドのメンバー、長丁場を頑張って歌い切った石川ひとみさん、企画して下さった関係者一堂に感謝を申し上げます。ありがとうございました生で聞く音楽はいいものですね。心が別の世界に行けてリフレッシュされます。