1981年の朝ドラ「本日も晴天なり」は、BSPで毎朝7時15分から放送中。ヒロインは女子放送員ですが、今日の放送は昭和20年8月14日の放送局での場面。いわゆる「日本のいちばん長い日」なわけです。あの映画なり原作を知っている人は、14日のお昼から翌15日の玉音放送の間までに何が起きていたかはご存じでしょう。私は原作読んでから2015年版の映画を見ました。
それで、何しろこのドラマのヒロインが女子放送員なので、かなり当時のリアルな状況がわかって今日はハラハラしました。放送局も男性が少なくなってはいる時代ですが、局員は海外放送を聞いたりしてるのでポツダム宣言の受諾は既に知っており、玉音放送の事も事前にわかってて、戦争継続派の軍人が放送局を占拠しに来ることも予想してたわけです。
おまけに上司の人は「敗戦となれば占領されるのだろうが、放送局はあれだけ戦意を高揚してアメリカの悪口も言ってたのだから、私は絞首刑になるかもしれない。」と冷静に言ってたりして、一般人が知らない情報を得ていて知識もある立場の人というのも辛いというのはひしひしと感じました。
舞台は放送局なので、天皇はもちろん鈴木首相も阿南陸相も出てきませんし、リアルな空襲の特撮もありませんが、脚本と演出がしっかりしていれば役者さんの演技だけで十分緊迫感のあるドラマになるというのがわかります。さすがです。
今週は毎日心配しながら見てますが、この流れを見たい人は再放送があります。今週分は10月30日(日)の午前9時30分から1週間分まとめて見られますので、「日本のいちばん長い日」に少しでも興味のある人はご覧いただくと面白いと思います。そうでなくとも、このあたりの歴史は大人としては知っておきたいところであります。