「ありがとう!俺たちの“燃える闘魂”ワールドプロレスリング アントニオ猪木追悼SP」は、昨夜が第1夜でした。
その放送内容は
坂口征二と初対決(1974年4月26日)
タイガー・ジェット・シン戦、NWFを奪回(1975年6月26日)
ルー・テーズと初対決(10月9日)
ウイリアム・ルスカ戦、初の異種格闘技戦(2月6日)
ザ・モンスターマン戦、異種格闘技のベストバウト(1977年8月2日)
ボブ・バックランド戦、WWF王座を奪取(のちに無効)(1979年11月30日)
というもの。
私はというと、特に猪木ファンとかプロレスマニアというものではありません。プロレスは第二次UWF以降は結構見ましたので、どちらかというと総合格闘技系が好きなものであります。
昨夜の放送は、70年代の新日本プロレスでの名勝負でした。全部見ましたが、圧倒的に面白いのがウイリアム・ルスカ戦。初の異種格闘技戦となってますが、ルールは当日決まったとか。なかなかいい時代でしたね。
それはそうとして、ルスカがとにかく闘争心に溢れてて動きも速いし素晴らしいです。柔道着を着てない相手をつかまえるやいなや素早く投げ飛ばすというか、リングに叩きつけるのは鮮やかです。
普段プロレスの試合の腕ひしぎとか見てると「あれじゃきまらんな~」とか思ったりすることもありますが、この試合では腕ひしぎも肩固めも本気で極めに行ってる感じで、あれはエキサイトします。
猪木さんの方も、あんだけ投げ飛ばされてものしかかられてもそれほどダメージがない感じで動きが変わらないのがさすが。そして、猪木さんの張り手とか肘打ちをルスカが嫌がる展開というのも緊迫感ありました。
最後は御存じのとおりバックドロップ三連発でダウンしたルスカ側のセコンドからタオルが投入されたのですが、この時のセコンドがクリス・ドールマンだったのですね。この試合は当時テレビで見ましたが、今見た方が面白いです。
この番組のナビゲイターは清野茂樹さんで、猪木さんの異種格闘技戦については「色々ありましたが、名勝負があるかと言われたらそれほどでもない。」と言ってて、その中でベストバウトというとモンスターマン戦を選ぶとのことです。
確かにモンスターマンも強いですけど、私はルスカ戦の方が面白かったですね。ルスカ選手も日本のプロレスのリングに上がることについては色々事情があったのでしょうが、あれだけの動きとファイトを見せてくれたことについてはアッパレです。この試合の結果は、当時スポーツ新聞だけじゃなくて朝日とか読売でも報道されたそうです。注目されてたんですね。
それにしても、これだけ充実した番組がCSのテレ朝チャンネルでの放送というのはいかがなものでしょうか。テレ朝もあれだけ猪木さんにお世話になったんだし、地上波でもやるべきですね。今月は「朝まで生テレビ」は中止にして「朝までアントニオ猪木」をやるべし。まったく。