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朝ドラ「本日も晴天なり」でのナルチョ疑惑について

2022年10月24日 | ギターと楽器のこと

 

 「本日も晴天なり」は1981年度下半期の朝ドラで、現在BSPで毎朝7時15分から再放送中。ヒロインは原日出子さんで、結構面白いです。

 今回考えたいのはそのテーマ曲について。テーマ曲は明るいイメージでスキャットが印象的。歌詞はありません。テンポや雰囲気としては、あの「カムカムエヴリバディ」でお馴染みの「On The Sunny Side Of The Street」のような感じ。

 それはそれとして、問題はこの曲のベース。聞いた人はわかるでしょうが、この演奏が全編スラップベースです。ゆったりした曲なので普通は一拍ずつ「ボン ホン ボン ボン」と弾きそうなものですが、これがチョッパーというかスラップで「ンッペ」という感じから、後半は三連で「ドドペ」とか「ンペペ」とかの連続。(ああ、音楽的な表現だ…。)

 何も指定が無い場合、この雰囲気の曲でいきなりこれをやることはないと思うので、最初から指定されたものでしょう。そして、これを誰が弾いているかというのが気になるところです。

 もちろん画面上ではクレジットがなく色々推察するしかないのですが、Twitterでナルチョこと鳴瀬喜博さんではないか?という情報をいただきました。確かにこの番組の音楽は三枝成彰さんで、この方と繋がりがあってチョッパーの名手というと鳴瀬さんの可能性はあります。鳴瀬さんのWikipediaにも1977年に三枝成彰さんと出会ったという記載があって、このドラマは1981年の作品なので可能性は十分ありますね。

 さて、当時の日本のスラップ事情を考えると、色々名手はいました。スペクトラムでは渡辺直樹さんが思いっきりやってたし、スクエアとかカシオペアもいて、山下達郎さんのバンドでは伊藤広規さんが活躍、寺尾聡さんの大ヒットアルバム「Reflections」は高水健司さんでしたでしょうか。

 それでお茶の間にどれくらいスラップベースが浸透してたかというと、調べたらレイジーの「Midnight Boxer」が1980年1月の発売。あのベースはかっこよかったです。歌謡曲では、スラップというとアクが強すぎるのでなかなかないかと思ったら、実は石川ひとみさんの「オリーブの栞」は、レコードのAB面ともにスラップベースが聞けるということで当時としては珍しいかもしれません。これの発売が1980年の4月ですね。(ちなみにB面は「空色のフォトクラフ」ですが残念ながらサブスクにはありません。) 

 もしかしたらピンクレディーの曲などでは既にあったのかもしれませんが、私はそこは詳しくないので。それはそれとして、気になる人は是非「本日も晴天なり」をご覧下さい。そして「あのベースを弾いてるのは誰だ?」というのがわかる人はおせーて下さい。ドラマ自体も面白いですが、ちょうど終戦にさしかかるところで展開としてはこれからしばらく辛いかも。