テレ朝で木曜9時放送の「ハヤブサ消防団」終了しました。池井戸潤原作という以外はまったく事前知識無かったのですが、まずまず面白かったです。
中村倫也扮する主人公は作家で、しばらくヒットから遠ざかっている事情もあり、父から相続した家のある「ハヤブサ」という地区に移住することになりますが、そこは山の中で結構な田舎。そして、そこで消防団に誘われて…というストーリー。
池井戸潤の小説なので、過疎の村の経済事情を立て直すとか、消防団の活動を通じた村おこしとか、そういう話になるのかと思ったら、ガッツリとミステリーだったのでびっくり。カルト教団とか謎の老女とかが出てきて、さらに初回放火騒動があって、犯人と疑われた人物が水死体で発見されるとか、序盤からかなり気持ち悪い展開。微妙に「トリック」の雰囲気もありました。
中村倫也の担当編集者が山本耕史、消防団のメンバーに満島真之介、生瀬勝久、橋本じゅん、梶原善、岡部たかしなどなかなかの曲者揃い。そこに謎の美女川口春奈と、なにやら事情がありそうなソーラー発電の営業マン古川雄大などが絡みます。
まったく展開が読めなかったのですが、終盤になって本格的にカルト教団が出てきて、最後は結構凄い話になりました。が、実は最終回は謎解きというか一気にあれこれ説明され過ぎて、「全部わかってスッキリ」という感じにはなれませんでした。(意見には個人差があります。)
心の問題としては、川口春奈が映像作家として活動しようとした時の挫折とそれに絡んだ教団との関係がもっと響けばよかったような気がしますが、そこは私がちゃんと見てなかったのかも。あとは、中村倫也がハヤブサに来ざるを得なかった点も内面を掘り下げれば…。って、そこも私がちゃんと見てなかったせいか。
最後まで見ましたが、ずっと「ワシなら主演は窪田正孝にする。」とずっと家族に言い続けたドラマでした。ただし、家人は中村倫也ファンなので同意は得られず。まあいいです。